堂会長イ・ジェロク牧師





「見よ。わたしは、すべての肉なる者の神、【主】である。わたしにとってできないことが一つでもあろうか。」
(エレミヤ32:27)





創造主の神は永遠の昔から「わたしはある」と仰せられる完全な方であり、すべてをご存じで、何でもおできになる全知全能の方である。聖書には、人間の力と能力では行えない、驚くべきしるしと不思議が数えきれないほど記されている。
このように全知全能の神のみわざは各時代に立てられた神の人を通して現れ、現在でも絶えず見せてくださっている。<ヨハネ4:48>に「あなたがたは、しるしと不思議を見ないかぎり、決して信じない。」とあるとおり、神の全知全能であることを見ないかぎり、人は決して信じないからである。


1. すべてをご存じである全知の神

神は私たちの言葉と行動はもちろん、心とふとよぎる思いまでもみな知っておられる。<詩篇139:13>に「それはあなたが私の内臓を造り、母の胎のうちで私を組み立てられたからです。」と告白したとおり、神は私たちをお造りになった方だからだ。また、現在だけでなく、未来になされることまでみな知っておられる。
聖書には、救い主が来られること、イスラエルの滅亡と再建、また終わりの時の世界の流れなど、数多くの預言が記されているが、そのまま成就した。それだけでなく、神は時に応じてふさわしい人を通して将来の事を預言するように働いておられる。<アモス3:7>にも「まことに、神である主は、そのはかりごとを、ご自分のしもべ、預言者たちに示さないでは、何事もなさらない。」とあるとおりだ。
現在でも神と交わっている人々を通して今後の事を教えておられるが、本教会でもこれまで神が下さった多くの預言のみことばを伝えてきた。たとえば、1987年、韓国の大統領選挙の時はノ・テウ候補が当選することと、以後キム・ヨンサム、キム・デジュン候補が順に当選することを預言した。アメリカのレーガン大統領の当選、イギリスのサッチャー首相の当選についても預言した。インドのインディラ・ガンジー首相やソ連の書記長チェルネンコなど数人の死も、神はあらかじめ知らせてくださった。
特に2000年以後は、原油価格の変動と中東の流れ、アメリカと欧州連合、旧共産圏(中国とロシア)など、世界の主要勢力の流れが三つ巴戦の様相に固まることも神が教えてくださった。対北朝鮮の太陽政策の失敗と、今後、北朝鮮が門戸を開放するようになることと再び閉じることなども教えてくださった。
その他の多くの預言もそのまま成就した。このように今後の事と世界史のすべての流れをご存じの神はひとりひとりの心と将来も知っておられる。したがって、全知全能の神にすべての人生をゆだね、いつも栄えて祝福される道に導かれるように。


2. できないことがない全能の神

神はイスラエルの民をエジプトから連れ出される過程で、モーセを通してエジプトに十の災いを下された。また、葦の海を分けてイスラエルの民を乾いた地を渡るようになさったし、岩から水を出してマラの苦いを甘い水に変えられた。エリヤを通して三年間半の日照りを預言させるかと思えば、彼が切に祈ると火の答えと大雨を降らせただけでなく、死んだ人も生き返らせた。
全能の神のみわざは新約時代にも無数に現れている。イエス様は死んで四日にもなったラザロを生かされたし、目の全然見えない人の目をあけるようにされ、いろいろな病人とわずらいのある人、悪霊につかれた人をいやされた。また、水の上を歩き、風と波を収めてなぎにされた。
主が復活、昇天された後にも、全能の神の力は使徒たちを通して現れ続けた。使徒ペテロの場合は、人々が病人を連れて来て、ペテロの影でもかかるようにするほどだった。また、使徒パウロには驚くべき奇蹟が現れ、彼の身に着けている手ぬぐいや前掛けをはずして病人に当てると、病気は去り、悪霊も出て行った(使徒19:11～12)。
このように神は人には行えない驚くべき力を見せられることによって、すべての人が生ける神を見つけて、救いを得ることを望んでおられる。


3. 現在でも働いておられる全知全能の神

聖書には、イエス・キリストはきのうもきょうも、いつまでも同じだとある。したがって、イエス・キリストを通した神の力は現在でも同じように現れうる(ヘブル13:8)。
私たちの教会には、このような驚くべきみわざが開拓以来絶えず現れている。それで、毎週、韓国全国と全世界からいろいろな病気がいやされた証しを伝えて来る。しかも私に直接祈りを受けたのではなく、インターネットや映像で私の祈りを受けても、驚くべき神のみわざを体験している。結婚して数年、それどころか数十年間、赤ちゃんができなかった夫婦が祈りを受けた後、みごもったケースも多い。
海外からはFAXやEメールで祈祷課題や写真を送って来るが、そんな時も私が写真に手を置いて祈れば、時間と空間を超えて神の力あるわざが現れる。また、リバイバル聖会や海外での集会を導く時は、いちいち祈れないので講壇で全体のために祈るが、それだけでも数えきれないほどの人が一時にいやされて、神に栄光を帰している。会場に来られなくて、インターネット、衛星、テレビやケーブル放送などを通して聖会に参加した人々も、同時にいやされたケースが数えきれない。それで、聖会が終れば、世界各地からFAXやEメールで証しが殺到する。
全知全能の神が施してくださった不思議も同じである。私たちの教会の聖徒はキャンプや行事があるとき、神が天気をつかさどられるのを数えきれないほど体験してきた。どしゃ降りの雨が祈った瞬間にやんだり、野外行事の時は、信仰によって祈るとすぐ四方から雲が集まって、熱い太陽の光をさえぎったりもした。病気とわずらいのいやしはもちろん、様々な驚くべき奇蹟としるし、雲や星やいろいろな形の虹などの不思議として本教会に現れた全能の神の証拠は、その数をみな数えることができない。
このようなみわざが今でも現れているのは、個人のいやしだけでなく、すべての魂に救いの道を開くことを望んでおられる神の愛のゆえである。

愛する聖徒の皆さん、
生ける神は現在でも、人としては不可能ないろいろなみわざを現してくださっている。このように全知全能の神を信じることによって神に栄光を帰し、数多くの魂を救いに導かれるように、主の御名によって祈る。