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メッセージ >
聖書の学び
Title
第27課 「初麦の刈り入れの祭りを行なわなければならない」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2009-07-03
読むみことば: 出エジプト23:14-18
覚えるみことば: 出エジプト23:16
参考にするみことば: 申命記16:9-12
教育目標
初穂の刈り入れの祭りの由来と霊的な意味を調べて、みことばに従ってこの日を守る幸いな聖徒になる。
初穂の刈り入れの祭りは、エジプトから出たイスラエルの民がカナンの地に入って、初めて得た収穫に感謝して行ない始めた例祭で、毎年行なうべき三大例祭の一つです。麦が実る時期を迎えて、神に穀物の初穂をささげて、前半期の恵みに感謝し、後半期もともにいてくださるように望むのです。きょうは初穂の刈り入れの祭りの由来と霊的な意味を調べてみます。神に喜ばれる実を備えますように。
1. 初穂の刈り入れの祭りの由来と意味
<出エジプト23:16>に「また、あなたが畑に種を蒔いて得た勤労の初穂の刈り入れの祭りと、年の終わりにはあなたの勤労の実を畑から取り入れる収穫祭を行なわなければならない。」とあります。このように、畑に蒔いた種が初めて収穫できることに感謝して行なう「初穂の刈り入れの祭り」は、イスラエルで最も大きい農耕祭と言えます。この祭りは「七週の祭り」、または「五旬節」とも言います。「七週の祭り」とは、過越の祭りの後、最初の安息日から七週目になるのでつけられた名前です。また、「五旬節」とは、その期間を日で計算すれば五十日になるので、つけられた名前です。しかし、今では五旬節は聖霊降臨節(ペンテコステ)として、七週の祭りは初穂の刈り入れの祭りとして、分けて行なうところが多いです。
それでは、初穂の刈り入れの祭りはどのように行なうべきでしょうか?
<申命記16:9-12>に「七週間を数えなければならない。かまを立穂に入れ始める時から、七週間を数え始めなければならない。あなたの神、主のために七週の祭りを行ない、あなたの神、主が賜わる祝福に応じ、進んでささげるささげ物をあなたの手でささげなさい。あなたは、あなたの息子、娘、男女の奴隷、あなたの町囲みのうちにいるレビ人、あなたがたのうちの在留異国人、みなしご、やもめとともに、あなたの神、主の前で、あなたの神、主が御名を住まわせるために選ぶ場所で、喜びなさい。あなたがエジプトで奴隷であったことを覚え、これらのおきてを守り行ないなさい。」とあります。
<民数記28:26-31>にも、この例祭についてこう記されています。「初穂の日、すなわち七週の祭りに新しい穀物のささげ物を主にささげるとき、あなたがたは聖なる会合を開かなければならない。どんな労役の仕事もしてはならない。あなたがたは、主へのなだめのかおりとして、全焼のいけにえ、すなわち、若い雄牛二頭、雄羊一頭、一歳の雄の子羊七頭をささげなさい。それにつく穀物のささげ物としては、油を混ぜた小麦粉を、雄牛一頭につき十分の三エパ、雄羊一頭につき十分の二エパとする。七頭の子羊には、一頭につき十分の一エパとする。あなたがたの贖いのためには、雄やぎ一頭とする。あなたがたは、常供の全焼のいけにえとその穀物のささげ物のほかに、これらのものと――これらは傷のないものでなければならない。――それらにつく注ぎのささげ物とをささげなければならない。」とあります。
したがって、初穂の刈り入れの祭りには、いつものささげ物のほかに、収穫したばかりの小麦粉にパン種を入れて焼いた二個のパンを穀物のささげ物として、別にささげます(レビ23:17)。
そして、これとともに、主へのなだめのかおりの、火によるささげ物として、全焼のいけにえをささげ、また、罪のためのいけにえと和解のいけにえをささげます(レビ23:18-19)
イスラエルの民が過越の祭りの翌日に、収穫の初穂の束を神にささげたのは、過越の祭りの小羊であるイエス・キリストの復活を意味しています。その後、五十日になる日、すなわち、初穂の刈り入れの祭りにささげる、新しい穀物の粉で作ったパン二個は、イエス様の復活後、五旬節に臨まれた聖霊の働きによって、新しくなって救われた聖徒を意味しています。
また、全焼のいけにえと罪のためのいけにえと和解のいけにえをささげることは、救われた聖徒が聖霊に満されて、いつも身と心をささげて、完全に神に献身することを示しています。そして、私たちを救おうと十字架を負われたイエス・キリストを覚えて、その肉を食べ、その血を飲むことによって、さらに聖なるものになることを意味しているのです。
したがって、初穂の刈り入れの祭りを行なう霊的な意味は、畑に蒔いた種の初穂が収穫できることに感謝することだけでなく、五旬節の日、聖霊が下られて、御霊によって霊を生んで、神の聖なる子どもとされることに感謝するということです。そして、滅びの道を歩むしかなかった私たちに、神の子どもとされる特権を得るようにされたことを感謝しなければならない、という意味です。つまり、アダムの不従順によって私たちの霊が死に、霊である神を知らないまま滅びるはずだったのに、イエス・キリストを受け入れて、聖霊を受けて神の子どもとされ、キリストのからだなる教会を建て上げて、私たちのうちにキリストが形造られるまで聖められつつあるのです。ですから、どれほど感謝でしょうか。
2. 初穂の刈り入れの祭り
<民数記28章>には、神へのささげ物について記されています。初穂の刈り入れの祭りには、穀物のささげ物と全焼のいけにえと罪のためのいけにえをささげます。毎日ささげる常供の全焼のいけにえ(朝夕、一頭ずつ祭壇にささげる一歳の傷のない雄の子羊:民28:3-4)と穀物のささげ物(上質のオリーブ油四分の一ヒンを混ぜた小麦粉十分の一エパ:民28:5-6)と注ぎのささげ物(強い酒:民28:7)のほかに、これらをささげなけばならない、とあります(民数記28:26-31)。してがって、私たちは、神がまことに喜んでお受けになるように、神との間にある隔ての壁を壊して、聖霊に満たされて心と思いと最善を尽くして礼拝をささげ、感謝のささげ物を心を込めて用意しなければなりません。
それでは、どのように感謝のささげ物を用意しなければならないでしょうか? 神の子どもたちは聖霊を受けたので、神にささげ物をしようとすれば、自分の心に働きかけられるか、悟るようになります。
この時、神を愛して、聖霊の声に聞き従う人ならば、直ちに従って、そのまま行なっていくでしょう。
神は、ご自分の子どもたちが感謝の心で喜んでささげることをお喜びになります(第二コリント9:6-7)。
私たちが善を蒔けば善を刈り取り、悪を蒔けば悪を刈り取ります。いのち、すなわち、真理を蒔けば、永遠のいのちを刈り取り、真理に逆らうものを蒔けば、死を刈り取ります。
これが神の法則であります。同じように、豊かに蒔けば豊かに刈り取り、少しだけ蒔けば少しだけ刈り取るのです。
しかし、この基準はすべてをご存じの神にかかっています。
あるやもめがレプタ銅貨二つをささげたことを喜ばれたイエス様は「みなは、あり余る中から投げ入れたのに、この女は、乏しい中から、あるだけを全部、生活費の全部を投げ入れたからです。」と言われました(マルコ12:44)。
昔は牛や、羊かやぎなどをほふって、いけにえとしてささげましたが、今日はおもに献金としてささげます。時には、特別に自分が持っている貴重な物をささげたり、物質でささげられない場合は、心を尽くして聖殿を掃除するなど、奉仕として身をささげたりもします。
どんな方法でも、最善を尽くして、喜んで純粋な心と信仰でささげれば、神は喜んで受け入れて、祝福してくださいます。
さまざまな試練や患難を退けて、すべてを働かせて益としてくださいます。たましいが幸いを得ていて、真理の中を歩んでいけるように導いてくださいます。
したがって、<申命記16章10-11節>に「あなたの神、主のために七週の祭りを行ない、あなたの神、主が賜わる祝福に応じ、進んでささげるささげ物をあなたの手でささげなさい。(中略)あなたの神、主の前で、あなたの神、主が御名を住まわせるために選ぶ場所で、喜びなさい。」とあるとおり、主の聖殿に集まり、霊とまことによって礼拝をささげて、力を尽くして、進んでささげ物を用意して、喜んで聖徒たちと交わりながら喜び楽しまなければなりません。
また、聖霊を下さり、御霊に導かれて、天国を望んで生きるようにされ、罪と血を流すまで戦って捨てて聖められるように助けてくださることに感謝して、ただ神のみこころどおりに行なう人になるように努力しなければならないでしょう。
3.すべてのことについて感謝する生活
<第一テサロニケ5:16-18>に「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。」とあります。
神はご自分の子どもたちに天国を約束してくださったので、私たちには希望があふれます。
たとえ涙、悲しみ、病気、苦しみがあるこの地上に生きていながら、さまざまなことにあっても、神の国があるので、いつも喜んで感謝できます。
また、永遠に死ぬしかない私たちのために、イエス・キリストが木の十字架にかかって死なれたのですから、どうして感謝しないでいられるでしょうか。
たとえどんな憂い、悩みがあっても、全知全能の神が自分の父であられるのですから、心配する必要がありません。
神は死んだ者も生かして、すべてのことを解決してくだされる方です。ですから、ただ信仰で求め、捜し、たたく者になり、いつも答えられて、神に栄光を帰していかなければならないでしょう。
<第二歴代20:20-23>に、アモン人、モアブ人、セイル山の人々が連合して、イスラエルを攻撃する場面があります。
この時、ヨシャパテ王は一番前に、聖なる飾り物を着けて賛美する者たちを送り、神に栄光を帰させました。
神はその信仰をご覧になて、敵が自分たち同士戦って自滅するようにされ、彼らの財物と糧を取るようにされました。
初穂の刈り入れの祭りを迎えて、神に感謝することがどれほど幸いなことなのか悟って、前半期に神が下さった恵みと祝福を数えて、さらに感謝できますよう、主の御名によって祈ります。
* まとめと適用
1. <出エジプト23:16>をみんなで覚えてみましょう。
2. 初穂の刈り入れの祭りの霊的な意味について、話し合ってみましょう。
3. 神の御前に感謝のささげ物をするとき、どんな心でささげているでしょうか?
4. 何かの実を収穫するとき、ひょっとして自分が労苦した代価だと、当り前に思ってはいないでしょうか? 自分を振り返ってみましょう。
* 今週の課題
祈りに答えられるにはどうすればよいでしょうか? 参考になる聖句はどこにあるか探してきましょう。
* 「用語」を知って力にしましょう!
「穀物のささげ物」とは?
穀物のささげ物とは、穀物を粉々に砕いてささげるいけにえのことである。今日では、私たちが神に礼拝する時にささげる、感謝のささげ物のことである。穀物のささげ物は、小麦粉でなければならず、その上に油を注いで、香りの高い乳香を添えなければならない。穀物のささげ物をささげる方法にはいろいろある。小麦粉をただ火で焼いてささげることもあり、パン種を入れずに油を混ぜてこね、かまどで焼いたり、平なべで焼いたり、なべで煮たりしてささげる方法がある。これは、私たちがどんな名目でささげる感謝のささげ物でも、心と思いと最善を尽くしてささげることを意味する。
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