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聖書の学び メッセージ > 聖書の学び
聖書の学び
Title
   第14課「イエス様に出会って変えられたマグダラのマリヤ」  
Speaker
   堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
   
Date
   2016-03-17


読むみことば: ルカ7:37_38
覚えるみことば: ルカ7:47
参考にするみことば: ルカ8:2
教育目標: 心と知性とまことを尽くして主を愛することによって人生のさまざまな問題が解決されて、喜びがあふれる生き方を味わうようにする。

マグダラのマリヤは家族にさえ冷遇されていびられ、それどころかいない人のように扱われました。家族を離れて身一つ頼ってみようと出会った男も、弱い彼女を利用するばかりの悪い人でした。しかし、愛そのものであるイエス様に出会ってから、どう変えられたでしょうか。すべての病気と心の傷がいやされて、まことの幸せを味わい、よみがえられた主に最初にお目にかかる栄光の主人公になりました。

1. イエス様に出会う前、マグダラのマリヤの惨めな人生

マリヤはガリラヤの近くのマグダラという地方で生まれました。その当時、マリヤという名前がたくさんあったので、彼女が住んでいた地域の名前をつけて、マグダラのマリヤと呼ぶのです。
マグダラ地方はかなり盛んだった漁業の中心地であって、代々偶像礼拝がひどい所でした。それで、村全体が闇の影響を受けていたのです。マグダラのマリヤも闇の影響を受けました。<ルカ8:2>に「また、悪霊や病気を直していただいた女たち、すなわち、七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれるマリヤ、」とあるとおりです。これは、彼女が悪霊につかれていたという意味ではなく、代々偶像礼拝に陥って神に立ち向かう家庭に生まれたので、その家庭に臨んだ呪いのため、多くの苦しみを受けたという意味です。
このようにマグダラのマリヤは霊的に最悪の環境で生まれた上に、からだまで弱くて、さまざまな病気を患っていました。胃腸に病気が生じてまともに食べられないので、身体機能が円滑でなく、容貌まで醜くなりました。皮膚病で人々に嫌悪感を与え、からだが衰弱して普通の女にあることがすでに止まっていて、女性としての機能もなくなりました。
それで、人の前に出られなくて、いつも家で隠れて過ごさなければならなかったし、家に良くない事が起これば、まるで自分のせいのようにいじけて暮らしていました。その上、親兄弟の愛どころか、ひどく冷遇されてさげすまれさえしながら生きていたので、どれほど惨めな人生でしょうか。
しかし、マリヤは彼らを少しも恨みませんでした。全部自分のせいにして、「家族をつらくさせない道は何だろうか。自分のせいで家族が受ける負担をどうすれば軽くできるだろうか」と考えて、結局家を出ました。
しかし、別に行く先がないので、彼女はあちこちさすらって物乞い扱いされました。そうするうちに一人の男に出会って、身でも寄せようとしましたが、かえってマリヤを苦しめて利用するだけでした。賭けにふけって金を失い、手持ちの金がなくなると、彼女に稼いでくるように脅して殴ったりしました。それどころか、あちこち回って詐欺を働いて、ばれると全部マリヤがさせたことだと言って、彼女のせいにしました。
結局マリヤは町の人々に、計略で夫を操る貪欲な女という烙印を押されてしまいました。このようにあらゆる濡れ衣を着せられても、マリヤはあえて申し開きをしようとしませんでした。むしろ夫の罪をおおって、すべてを自分のせいにしました。
そうするうちに日増しに心の苦しみが大きくなっていき、からだはもっと悪くなりました。マリヤのきれいで美しい心を知らない人々は、彼女を非常な罪人とみなしました。彼女に指をさしながら呪われた女扱いしたのです。それでもマリヤは夫を少しも恨まないで、むしろ自分のからだが弱くてよく仕えないことをすまないと思って、毎日毎日針仕事で世話をしました。

2. イエス様についての噂を聞いて慕って備えるマリヤ

とうてい希望が見えない生き方をしていたマリヤに吉報が伝えられます。病人を直して、御国の福音を宣べ伝えられるイエス様についての噂でした。彼女は気立てが優しくて心が良かったので、この噂が信じられました。マリヤはイエス様に会えば、自分もいやされることができるという信仰が湧いて来て、その方にお目にかかることを慕いました。何の備えもなくイエス様を待っていたのではありません。針仕事をして稼いだお金を少しずつためて、高価な香油を用意します。
ある日、マリヤはイエス様がパリサイ人シモンの家におられるということを聞いて、心を込めて用意した香油の入った石膏のつぼを持って行きました。家の前に至ると、大勢の人が集まっていました。人々はマリヤを見て、「お前のような罪深い人が来る所ではない」という冷たい視線を向けました。しかし、マリヤの慕う心があまりにも強かったので、人々は知らずに道をあけてくれたのです。
家の中に入ると、少し離れたところに座っておられる方がイエス様だと一目でわかりました。どんな人でも赦して抱いてくださりそうなイエス様の姿を見た瞬間、マリヤの目からはとめどなく涙が流れました。あまりにも尊い方なので、あえて前に行けなくて、静かにイエス様の後ろに近寄りました。

3. イエス様に出会った後、漆黒の闇から抜け出したマリヤ

イエス様の御足のそばに立つと、マリヤはさらに涙が込み上げてきました。生まれてからまことの幸せを味わえず、ろくに愛されたこともないのに、自分のすべてを知っていて抱いてくださるように愛の豊かなイエス様が今、目の前におられるのです。
突然のマリヤの登場に人々は驚いて、わけがわかりませんでした。家の中にはマリヤのすすり泣きだけが満ちていて、とめどなく流れる涙はイエス様の御足を濡らしました。マリヤは頭の布をはずして、自分の髪の毛でイエス様の御足をぬぐって差し上げました。続いてその上に口づけまでしたのです。人々は驚きを禁じえず、ざわめき始めました。「あれは誰なのか」「なぜああしているのか」「あれは罪深い人じゃないのか」「いやらしい!」とそれぞれの物差しでさばきました。
当時イスラエルの人々はおもにサンダルを履いていたので、足にほこりがたくさんついていて、水も貴重なのでろくに洗えないから、足がきれいなはずがありませんでした。このような環境のため、家に招待されたお客には、足を洗う水をあげる風習がありました。
ところが、その日イエス様を家に招いたパリサイ人シモンは足を洗う水もくれなかったのです。これと違って、マリヤは涙でその御足を濡らして髪の毛でぬぐい、その上に口づけまでしたのです。
当時、イスラエルの女はやたらに髪の毛を見せませんでした。それほど大切にしている髪の毛でイエス様の御足をぬぐって差し上げたのです。これはイエス様に対する愛と献身、そして完全に低くなる謙遜をもってイエス様に仕えますという切なる心の表現でした。また、「イエス様を通してすべての問題が解決される。いやされる」という信仰の行いでもありました。
しかし、人々はこのようなマリヤの心を知るはずがありません。むしろ夫を操る悪い女だと思ったので、イエス様さえおられなければ、直ちに彼女をそこから追い出したでしょう。マグダラのマリヤは人々の冷たい視線も気にかけませんでした。イエス様だけは自分の心と真実がわかって、自分の愛を受けてくださるはずなので、関係がなかったのです。すべての人が自分を非難して指をさしても、イエス様だけは罪人扱いなさらないという、この一つだけでも満足できました。
それで、自分が思ったことを迷わず行いました。自分の涙で塗らしたイエス様の御足を髪の毛でぬぐった後、その御足に口づけして香油を注いだのです。このようなマリヤを、どうしてイエス様がただ見てだけおられるでしょうか。イエス様が「あなたの信仰が、あなたを救ったのです。安心して行きなさい。」と言われてから、彼女にいやしのみわざが起きました。すべての内臓の病気がいやされると、もう食べると消化ができて、からだの機能が正常に戻ったのです。
それだけでなく、傷つけられた心までいやされました。イエス様は取るに足りない彼女に、世のどんな人も与えない霊の愛を与えてくださったのです。これまでどこの誰にも受けたことがなかった最も大きいプレゼントを下さったイエス様ゆえに、マリヤには喜びと幸せがあふれました。
すべての心がイエス様に向かったマリヤは「この世で私を捨てないただおひとりの方、私を愛してくださるただおひとりの方、惨めな私の姿に背を向けないで愛の御手を差し伸べていやしてくださったお方、私のたましいまで新しくなさったイエス様にいのち尽くして仕えよう」と心に誓いました。その後、彼女は心を尽くして、イエス様と弟子たちに仕えました(ルカ8:2_3)。このようなマリヤの心はイエス様が十字架につけられるまで変わることがありませんでした。
ひょっとして自分の力で解決しにくい病気や人生の問題を抱いているでしょうか。それなら、マグダラのマリヤの美しい善の心に似せられていくことによって、病気のいやしはもちろん、人生のさまざまな問題が解決されて、主にあってまことの幸せと喜びがあふれる生き方をしますように。


* まとめと適用
1. マリヤを「七つの悪霊を追い出していただいた」と表現した理由は何でしょうか。

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2. マリヤが涙でイエス様の御足を濡らして髪の毛でぬぐい、口づけしたというみことばの霊的な意味は何でしょうか。

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* 今週の課題
次回はマグダラのマリヤの善の二回目です。マグダラのマリヤがよみがえられた主に最初にお目にかかった理由は何でしょうか。ヨハネの福音書20章を読んで来ましょう。


* 知って力にしましょう
ベタニヤのマリヤとマグダラのマリヤの違い
◇ベタニヤのマリヤ
1.香油を注いだ時点:イエス様が十字架を負われる数日前、イエス様の埋葬を用意する心で香油を注いで差し上げた。
2.香油を注いだ場所:エルサレムの近くのベタニヤのツァラアトに冒された人シモンの家
3.聖書本文:マタイの福音書26章、マルコの福音書14章、ヨハネの福音書12章
4.家族事項: 死んでからよみがえったラザロの妹で、マルタは姉の関係
◇マグダラのマリヤ
1.香油を注いだ時点:イエス様が盛んに福音を宣べ伝えておられた時
2.香油を注いだ場所:ガリラヤ湖周辺の町、パリサイ人シモンの家
3.聖書本文:ルカの福音書7章
4.家族事項:偶像崇拝をする家庭

 
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