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聖書の学び メッセージ > 聖書の学び
聖書の学び
Title
   第13課「どうして私は神に罪を犯すことができましょうか」  
Speaker
   堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
   
Date
   2014-12-05


読むみことば: 創世記39:1_9
覚えるみことば: 第一ヨハネ3:21
参考にするみことば: 創世記41章
教育目標: どんな状況でも罪を犯さないで、ただ神により頼んで正しい道を歩み、誠実を養う聖徒になるようにする。



私たちが神について知らなかった時は自分の利益だけを追い求めて生きていましたが、真理のみことばを聞いて悟っていけば、これ以上罪を犯さないようにします。生ける神を見つけたので、罪を犯すこと自体がいやになるからです。それでは、ヨセフはどんな人物だったので、正しい道を歩んで、決して神の御前に罪を犯さなかったのでしょうか?



1. 兄たちにねたまれてエジプトに奴隷として売られて行ったヨセフ

ヨセフは成長しながら、父のヤコブから彼の先祖に働かれた神について学んで知っていたし、これを通して神への確かな信仰を持つようになります。ヤコブは四人の妻によって十二人の子どもたちを生みましたが、ラケルの子であるヨセフをえこひいきしました。ただひとりヨセフにだけそでつきの長服を着せて、ヨセフが他の兄たちの悪いうわさを告げると、その言葉を聞いて兄たちを叱ったりもしました。ですから、ヨセフは腹違いの兄たちからねたまれて憎まれていたのです。
ここで私たちが悟らなければならないことは、ヨセフは兄たちの不正を見て父に知らせるのを正しいことだと思いましたが、これがヨセフの義だったということです。兄たちの立場からは、自分たちの過ちを父に知らせるヨセフがどれほど憎くていやだったでしょうか。もしヨセフの兄たちが自ら顧みて何の引っかかりもなかったら、弟のヨセフが父のヤコブに何を言おうが全く気にしなかったでしょう。しかし、自分たちの過ちのせいで不安なのに、ヨセフが彼らの悪いうわさを告げたので、さらに憎くなったのです。
このようなところでヨセフが夢を見ましたが、すべての兄弟と親までが自分を伏し拝むようになるという内容でした。兄たちはヨセフの夢を聞いてねたみと憎しみがさらに大きくなり、ついにヨセフを殺す策略をめぐらすようになります。幸い一番上の兄のルベンと四番目の兄のユダが引止めて命拾いはしましたが、結局商人に売られて、エジプトのパロの廷臣で侍従長のポティファルの家の奴隷になりました。
もし私たちの心に悪がないなら、引っかかりもなく大胆であるだろうし、ヨセフの兄たちのようにねたむことも憎むこともありません。ヨセフも自分が正しいと思う義を善に変えたとしたら、兄たちに憎まれなかったでしょう。



2. ポティファルの家でただ正しい道を歩んで誠実だったヨセフ

ヨセフは裕福な家庭で父から特別に愛されていて、一朝にして異国の奴隷へと転落する身になってしまいました。しかし、誰かを恨んだり挫折しないで、ただ神により頼んで誠実に主人に仕えました。すると、神が彼のすることすべてを成功させてくださり、その家を管理できる祝福を下さいました。
ある人々は一朝にして惨めな身の上になれば、「ええいままよ、なるようになれ」と放蕩生活をしたり、人生をあきらめてしまったりもします。しかし、ヨセフは神を信頼したので、与えられた環境の中で最善を尽くして生きました。主人ポティファルの全財産をまるで自分のもののように心を込めて管理し、「主人なら家をどう管理して、働き人たちをどう治めようか」と、いつも主人の心ですべてのことを慎重で誠実に処理していったのです。ですから、主人ポティファルはヨセフを側近としてその家を管理させ、ヨセフの手に全財産をゆだね、自分の食べる食物以外には、何も気を使いませんでした(創世記39:5_6)。
もしヨセフが奴隷として売られて行ったとき、あまりにも悔しくて、不幸な立場からすぐに脱するために無理な脱出を試みたとか、あるいは自分の身の上を嘆いて不誠実な態度を見せたとすれば、どうなったでしょうか? むしろもっと苛酷な奴隷暮らしをしたでしょう。したがって、自分に与えられた日々の中で最善を尽くすことはとても大切です。



3. 主人ポティファルの妻の誘惑を拒んで監獄に閉じ込められたが

ある日ヨセフに一度試みがやって来ます。主人の妻が体格も良く、美男子であったヨセフを毎日誘惑して「私と寝ておくれ」と言うのでした。ヨセフは「どうして、そのような大きな悪事をして、私は神に罪を犯すことができましょうか」と拒みます(創世記39:9)。
ところが、ある日主人の妻が誰もいない所でヨセフの上着をつかんで誘惑したので、彼はこれを振り切るためにその上着を彼女の手に残し、逃げて外へ出ました。すると、主人の妻は恨みを抱いて夫のポティファルにヨセフが自分にいたずらをしようとして入って来て、自分が声をあげて叫んだので、上着を残して外へ逃げたと、ヨセフの上着を証拠として出します。すると、ポティファルは怒りに燃えて、事実を確認もしないで、王の囚人が監禁されている監獄にヨセフを入れてしまいました。
このようにヨセフは神を恐れて誠実と正義を愛する人でした。ですから、兄たちによって奴隷として売られて来て不運な身の上になっても、心から主人に仕えて自分が守るべき線は決して越えませんでした。そんな心なので、主人の妻の誘惑を拒んだらどんな困難にあうのか明らかに知っていながらも、神と主人の前で、また自分に対しても、恥ずかしいことができなかったのです。
ポティファルの家庭を管理して比較的に安定した地位にいたヨセフは、恥かしい罪状で監獄に閉じ込められる身の上になってしまいました。しかし、ヨセフの誠実さは監獄を管理する監獄の長にも認められるようになります。それで、獄中のすべてのことの管理と囚人たちを全部任せられるようになります。神は誠実なだけでなく、大胆に正しい道を歩むヨセフを喜ばれて、彼の道をご自身で導かれ、彼が何をしてもそれを成功させてくださいました。



4. 神に祝福されてエジプトの支配者になったヨセフ

ついに神はヨセフを祝福しようと働かれます。エジプト王パロが不思議な夢を見ましたが、誰も解き明かすことができなくて、心が騒ぐようになりました。おかしな夢を二度も繰り返して見た王は心が騒いで、解き明かしてくれる人を探しましたが、エジプトの呪法師と知恵のある者たちの中の誰も解き明かせないので、さらに心配が大きくなっていったのです。
そのとき、献酌官長がヨセフを推薦し、ヨセフは夢を解き明かします。王の夢に示された七頭のりっぱな雌牛と七つのりっぱな穂は七年間の大豊作であり、七頭のやせた醜い雌牛としなびた七つの穂は七年間のききんのことだと言います。そして「この地の豊作は後に来るききんのため、跡もわからなくなります。そのききんは、非常にきびしいからです。夢が二度パロにくり返されたのは、神がすみやかにこれをなさるからです。」と説明します。
このようにヨセフは王の夢をすっきり解き明かしてから、対処方法までも明快に提示します。すると、王はヨセフを選んで、エジプト全土を支配するように立てます。神がともにおられたので、ヨセフは一朝にしてエジプト王の次の地位に上りました。
そして、ヨセフの言葉どおり、大豊作の間に数えきれないほど多くの食糧を町々にたくわえたので、七年のききんの時になって各国に糧がなくなっても、エジプト王の倉には穀物がぎっしりありました。それで、各地から食べ物がなくなった人々が王の糧を買おうとヨセフのところに来ました。
その中にはヨセフの兄たちもいました。しかし、ヨセフは自分を奴隷として売った兄たちを全く恨まないで、むしろ兄たちと家族までエジプトに来るようにして養ったのです。このようにヨセフは幼い年で親と兄弟を離れて異国に奴隷として売られて来て、十三年という歳月の間、多くの困難にあいましたが、兄たちを愛をもって赦しました。すべてのことにおいて良い心で行ったヨセフだったので、その時代にあって正しい人として、イスラエルの民を導かれる神の摂理にあって大いに用いられたのです。
私たちもヨセフのように誠実に生きようと努めれば、自ら罪を犯さず、ヨセフの兄たちのように罪を犯した人をも変えさせて、神に栄光を帰すことができます。どこの誰に会っても「どうすれば神様に栄光を帰す人へと導いてあげようか」と考えます。もし罪を犯した人なら、罪の隔ての壁を壊せるように助けてあげるでしょう。
私たちの教会では、罪人であっても堂会長先生が変えさせて祝福にあずからせる方法を模索されているので、角のある人も真理の人に変えられるなど、聖徒たちが信仰にあってすくすく成長しています。また、ただ神の栄光だけを求めて生きていくので、神が事故や困難から教会と聖徒たちを守ってくださり、喜びと感謝の条件があふれています。
ヨセフが「どうして私は神に罪を犯すことができましょうか」と言ったように、罪を犯さないだけでなく、神の栄光と相手の利益のために生きるなら、どれほど神が喜ばれるでしょうか。どんな状況でもただ神により頼んで正しい道を歩み、すべてのことに誠実を養って最善を尽くしますように。



* まとめと適用

1. ヨセフの父は誰でしょうか?
①アブラハム ②イサク ③ヤコブ ④ユダ

2. 腹違いの兄たちがヨセフをねたんで憎んだ理由でないものは?
①父のヤコブがヨセフだけをえこひいきしたから。
②自分たちの悪いうわさをヨセフが父に告げたから。
③親と兄弟がヨセフを伏し拝むという夢を聞いてもっと憎んだから。
④自分たちに比べてけんかが良くできたから。

3. ヨセフは裕福な家庭で父から特別に愛されていて、一朝にして奴隷へと転落する身の上になりましたが、ヨセフの姿はどうだったでしょうか?

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4. ポティファルの妻が毎日誘惑して「私と寝ておくれ」と言ったとき、ヨセフが断固と拒んでした告白は聖書のどこにあるでしょうか?

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* 今週の課題

「【主】は与え、【主】は取られる。【主】の御名はほむべきかな。」という聖句はどこにあるでしょうか? 次回までに見つけて、その前後を読んできましょう。




* 知って力にしましょう!

「エジプトの呪法師と知恵のある者たちも解き明かせなかったパロの夢」
一番目の夢は、ナイルから、つやつやした、肉づきの良い七頭の雌牛が上がって来て、葦の中で草をはんでいたが、そのあとを追ってほかの醜いやせ細った七頭の雌牛がナイルから上がって来て、つやつやした、よく肥えた七頭の雌牛を食い尽す。二番目の夢は、肥えた良い七つの穂が、一本の茎に出て来ると、すぐそのあとから、東風に焼けた、しなびた七つの穂が出て来て、あの肥えて豊かな七つの穂をのみこんでしまう。これはつまり、七年の大豊作と七年のききんが来ることを意味する。ヨセフがすっきり王の夢を解き明かしてから、その対処方法まで明快に教えてあげると、パロはヨセフをエジプト王の次の支配者として立てた。

 
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