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メッセージ >
聖書の学び
Title
第11課「野の花さえ装ってくださるのだから」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2014-07-25
読むみことば: マタイ6:26-33
覚えるみことば: マタイ6:33
参考にするみことば:伝道者1:2-3
教育目標:野の花さえ装ってくださる神を信じて、まず第一に神の国と義を求める聖徒になって、神に愛されて保障されるようにする。
世で何の気づかいも、憂い、心配もなく生きていく人は多くありません。財物が多くて何の乏しいもののない人も、病気や家族間の問題など、いろいろな憂いがあるからです。しかし、神を信じる人は、何かの問題があるとしても、神が働かれればできないことがないので、いつも喜んでいて感謝して幸せな生き方ができます。それでは、私たちが追い求めるべき、まことに価値のある生き方とは何であり、それを得られる方法は何でしょうか?
1.人に死と病気、心配がやって来るようになった原因
中国を統一してあらゆる富と誉れを味わった秦の始皇帝も、その人生に満足できませんでした。いつまでも年をとらず長生きできる不老草を得るために、方々調べてみましたが、わずか五十歳で世を去ってしまいました。このように世で悩んで、労苦して努めて何かをやり遂げたとしても、死の前では全部がむなしいことがわかります。
それで、イエス様は「自分のいのちのことで、何を食べようか、何を飲もうかと心配したり、また、からだのことで、何を着ようかと心配したりしてはいけません。あなたがたのうちだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。」と言われたのです(マタイ6:25-27)。
もし心配して病気がいやされることができて、答えられて祝福されることができるなら、もっと心配しなければならないでしょう。しかし、心配すればするほど、かえって身と心が傷つくしかありません。どれほど多くの人がこの世の富と権勢、財物と健康のために憂えて心配して生きていくでしょうか。イエス様はすべての人が救われて、神の子どもとされた祝福を味わいながら、平安と喜びのうちに生きていくことを望んでおられます。
それでは、なぜ多くの人がこの世で生きていく間、自分が願わない病気やさまざまな問題で苦しんで、結局は死を迎えなければならないのでしょうか? それは、人類の先祖アダムとエバが、神が禁じられた善悪の知識の木の実を食べるという不従順の罪を犯して、呪いが臨んだからです。
神は最初の人アダムに「あなたが、妻の声に聞き従い、食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、土地は、あなたのゆえにのろわれてしまった。あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。・・・・・・あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る。」と仰せられました(創世記3:17-19)。これによって、罪を犯したアダムと彼の子孫は汗を流して労苦してこそ食べていけるようになり、死を避けることができなくなったのです。
しかし、イエス・キリストを受け入れて罪が赦され、神のことばのとおり生きていく神の子どもはどうでしょうか? 秦の始皇帝のようにすべてを持っているような人でも、死を避けることができませんでしたが、神の子どもは永遠のいのちを持つようになりました。涙、悲しみ、苦しみ、病気、死のない美しい天国で、永遠のいのちと祝福を味わって生きていくのです。
2.ソロモン王の告白と人の本分
ソロモン王は政治、経済、軍事、外交など、すべての面でイスラエルの歴史上前例が見つけられないほど繁栄を享受しました。ですから、その富と誉れがどれほど大きかったでしょうか。金があふれて、銀は石のように用いるほどでした。高級木材である杉の木も、低地のいちじく桑の木のように大量に用いました。ソロモンの知恵を聞こうとささげ物を持ってきて、周りの国からみつぎものを納めたので、その権力と名声がものすごかったのです。
ところが、[マタイ6:28-29]に「野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。…・・・栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。」とあります。ゆりは自分が働かなくても美しく咲くのに、人は何かを得るために多くの働きをしなければならないので、栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいなかったということです。
ソロモン王が晩年に記した伝道者の書で「日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。」と告白し、「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。」と勧めました。この世の名誉、権勢、富と誉れのようなものは霧のようになくなるむなしいものですが、神を恐れて永遠のものを追い求める生き方はまことに幸いであることを悟ったのです。
ところが、世の人々はこの地上の人生が全部だと思うので、地に属しているものに執着するのが見られます。たとえば、貸家に住んでいる人は自分の家を持つために努めます。家を持てば、次はもっと大きい家と他の物も持とうとします。
このように人の欲望には限りがなく、努力して労苦している間に歳月も流れます。ですから、張りのあった顔にはいつの間にか深いシワができて、髪には白いものが混じるようになります。中年から黄昏時に至り、今は避けられない死を迎えるようになります。一生労苦してしばらく豊かな人生を享受したとしても、それを得るためにどれほど苦労するでしょうか。はたしてそれがまことの幸せと言えるでしょうか? 結局はすべてのものを置いて行かなければならないし、永遠のいのちがないので、人生がどれほどはかなくてむなしいでしょうか。
ある人々は不正な方法で財物を貯めて、人を踏みにじってでも高くなろうとします。しかし、そのようにして欲しいものを手に入れて、多くの財物を貯めたとしても、結局は永遠の死、すなわち、地獄なのですから、何の意味があるでしょうか。
神は、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれます(伝道者12:14)。ですから、神を愛して真理の中を歩み、永遠のいのちを約束される生き方がまことに価値があるのです。
3.まことに価値のある生き方をしようとするなら
野の花さえ装ってくださる神は愛する子どもに何が必要なのか、全部ご存じです。それで、[マタイ6:33]で「だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」と約束されたのです。このように、神は私たちが生きていくのに必要なものをまず第一に求めなさいと言われないで、神の国と義をまず第一に求めなさいと言われました。その理由は何でしょうか? 空の空である生き方をして後悔するのではなく、まことに価値ある生き方をして、永遠の祝福と楽しみを味わうようにするためです。
まず「神の国を求めなさい」とはどんな意味でしょうか?「魂を救いなさい」という意味です。神を信じない人々に福音を伝えて魂を救うことが神の国を実現することだからです。よみがえられた主が天に上って行かれる前に、弟子たちに頼まれたことも、まさに魂の救いでした(使徒1:8)。ですから、親、兄弟、親戚、職場、事業の場でも福音を伝えて、国と民族、世界の福音化のために火のように祈らなければなりません。このように時が良くても悪くても魂を救うとき、神が喜ばれて、衣食住の問題はもちろん、私たちに必要なものを乏しくないように満たしてくださるのです。
次に「神の義を求める」とは「神のことばのとおり行う正しい人になるために祈る」という意味です。つまり、聖められるために祈ることなのです。私たちが心を割礼して、真理に逆らうものを捨てて真理のとおり行えば、神の義を実現して、結局御霊の人になります。ですから、たましいに幸いを得ているようにすべての点でも幸いを得、健康である祝福が臨むのです。
私たちが憂えて心配することは「何を食べようか、着ようか」のことではありません。「どう真理のみことばどおり生きようか。どうやって食べるにも飲むにも何をするにも主の栄光のために生きようか」を探り窮めながら、「気を悪くすることはなかったか、憤ったり悪い感情を持ったりはしなかったか、嘘はつかなかったか、自分を前に出したり主張したりはしなかったか」などを顧みて、信仰と愛をもって行わなかったことを心配しなければならないのです。
神は自分の悪を見つけて捨て、神の国と義を実現するために努める子どもを祝福して、食べさせて着せて責任を負ってくださいます。第一列王記17章で、預言者エリヤが食べる物がないとき、烏を用いて朝に夕にパンと肉を与えてくださったことだけを見てもわかります。神は私たちが神の国と義を求めれば、必要なものを調べて、「それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」と約束されました。
それでも食べていくことで心配するなら、信仰が少ないからです。全知全能の神が信じられなくて疑うので心配するのです。私たちが自分のための生き方ではなく、まず第一に神の国と義を求める義人になるとき、神に喜ばれるまことに価値ある生き方ができます。
* まとめと適用
1. ( )の中にふさわしい単語を入れてください。
「だから、神の( )とその( )とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」(マタイ6:33)
2.次の説明の中で間違っているものを選んでください。
①「神の国を求める」とは魂の救いのことを言う。
②この世のすべての富と誉れを享受した秦の始皇帝も「日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。」と告白した。
③「神の義を求める」とは、神のことばのとおり行う正しい人になるために祈るという意味である。
④数多くの魂が救われるほど神の国が広げられる。
3.伝道者の書を記し、すべての富と誉れを享受してみたが「日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。」と告白したのは誰でしょうか?
( )
* 今週の課題
神様に喜ばれるにはどうしたらよいでしょうか? 聖書で神様に喜ばれた人物と言えば、誰が思い浮かぶでしょうか? 次回までに調べてきましょう。
* 「人物」を知って力にしましょう!
「ソロモン」
ダビデとバテ・シェバとの間に生まれた息子である。ソロモンは王になってからギブオンで神に一千頭の全焼のいけにえをささげて、後にも先にもない知恵と富と栄光まで与えられた。王になって四年になったとき、聖殿を建築して七年目に完工し、十三年にわたって自分の王宮を建築した。周りの国からみつぎものを納められるほど国力を伸したが、外国の女と結婚して、異邦の神殿を建てて堕落した姿を見せたりもした。偶像礼拝と不従順によって、彼の息子レハブアムの時に、国が南と北に分裂してしまった。
73, Yeouidaebang-ro 22-gil, Dongjak-gu, Seoul, Korea
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