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メッセージ >
聖書の学び
Title
第1課「救い主としてこの地上に来られたイエス様」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2013-01-11
読むみことば: ヨハネ1:1-4
覚えるみことば: ヨハネ3:16
参考にするみことば: ピリピ2:6-8
教育目標: イエス様は神であられ、救い主の使命を果たすために人となってこの地上に来られた方であることを悟って、神の愛を知るようにする。
聖書の核心は「イエス・キリスト」です。旧約聖書は救い主として来られたイエス様を前もって伝え、新約聖書はこの地上に来られて、旧約の預言の成就と救いのみわざを完成したイエス・キリストの働きを記してあるからです。
ヨハネの福音書を読めば、イエス様が本来どんなお方なのかがわかります。イエス様はすなわち神であるということが悟れるのです(ヨハネ1:2-3)。もし、神を信じると言いながら、イエス様がどんなお方なのか知らなくて、イエス様がキリストであることを信じないならば、どうして救われるでしょうか。ひょっとしてでもイエス様を世界の四大聖人か偉大な預言者のひとりだと思うなら、決して救われることができません。
まことのクリスチャンになるには、イエス様がキリスト、すなわち、救い主であり、なぜイエス様だけがキリストであるのか正確に知って、信じなければなりません。これを知るために、世の始まる前の時間にさかのぼって、イエス様が本来どんなお方なのかから調べてみましょう。
1. 愛によって始まった初めの奥義
[ヨハネ1:1-3]に「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。この方は、初めに神とともにおられた。すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない。」とあります。
ここで「初め」とは、人の時間概念では理解することもできない、はるか遠い昔のことです。天地万物が創造される前、その時は宇宙が一つであり、神の他には誰もいませんでした。美しい地球も、青い天も、星も、人も、動物も、何も存在しなかったのです。ただ神おひとりだけが広大な宇宙の主人としておられました。
このように初めに、神は何かの形を持っておられるのではなく、澄んだ光で全宇宙をおおって、その中に声を帯びて「ことば」としておられました。とても永い年月、おひとりで宇宙空間を治めておられた神は、いつしかこのようなお心をいだかれました。「この広く奇しい宇宙で互いの心がわかって、愛を分かち合える存在がいるなら、どれほど幸せで感動的だろうか」と思われ、一つの計画をお立てになりました。それは神と永遠に愛を分かち合える「まことの子ども」を得ようとする計画です。
まるで農夫が地に種を蒔いて熱心に育てて、実を刈り取るために農作業をするように、神もご自身のかたちに似せられたまことの子どもを得るために「人間耕作」を計画されました。それで、澄んだ光と勇壮な声としておられた初めの神は、人間耕作のために御父、御子、御霊の三位一体の神として存在し始められました。御父の神は人間耕作という巨大な計画の総監督として、御子の神は全人類を救いの道に導く救い主として、御霊の神は救われた人々を天国に導く助け主としての使命を果たされるためです。
時になると、三位一体の神は「われわれに似るように、われわれのかたちに、人を造ろう。」(創世記1:26)と言われ、神のかたちに似るようにちりで人を造られました。神の力が込められたいのちの息を吹き込み、神のお心に似た霊的な存在として創造されました。そして、美しく豊かなエデンの園を設け、最初の人アダムを導き入れて、万物の霊長らしく生きていけるように祝福されました。
ところで、神が最初の人アダムに禁じられたことがありました。それは、エデンの園の中央にある善悪の知識の木からは取って食べてはならないということです。[創世記2:16-17]に「神である【主】は人に命じて仰せられた。『あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ。』」とあります。これは、創造主である神の主権を象徴する善悪の知識の木から取って食べれば、神のことばに聞き従わない罪によって死に至るからです。
このようなことをアダムに命じられた後、愛なる神は果てしなく広いエデンの園にアダムひとりだけがいることが良くないと、女を創造して、助け手として与えられました。最初の人アダムは妻エバとともにエデンの園で多くの子どもを生んで、想像できないほど永い歳月を生きていました。
そんなある日、狡猾な蛇に誘惑されたエバが善悪の知識の木の実を取って食べ、夫であるアダムにも与えたのです。アダムは神のことばを心に留めないまま、エバが与えるその実をもらって食べました(創世記3:6)。
これで彼らは「必ず死ぬ」と言われた神のおことばどおり、霊が死んでしまいました。霊である神のかたちを失って、もうエデンの園で生きられなくなったのです。結局アダムとエバは罪を犯したので、神が下さった権威と祝福を失って、エデンの園からこの地上に追い出されて、つらい人生を送らなければならなくなりました。
罪を犯したアダムの子孫であるすべての人も、罪の性質を受け継いで、永遠の死である地獄に行くしかありませんでした。それで、初めの神は人間耕作を計画されたとき、御父、御子、御霊の三位一体の神として存在しながら、世界の始まる前から人間の救いの道を備えておかれました。それがイエス・キリストなのです。
2. 救い主の使命を果たすためにこの地上に来られたイエス様
御子なる神は死の道へと向かう人類にまことのいのちを与えるために、人となってこの地上に来られました。その方がまさに、世とすべての人を照らすまことの光として来られたイエス様です。二千年ほど前、イエス様はイスラエルのベツレヘムにある家畜小屋で生まれて、飼葉おけに寝かせられました。
宇宙万物の主である創造主の神の御子が、なぜみすぼらしい家畜小屋で生まれなければならなかったのでしょうか? 最初の人アダムは霊とたましいとからだで造られて、霊である神と交わることができました。しかし「善悪の知識の木から取って食べてはならない」という神のおことばに聞き従わない罪を犯した後は、「必ず死ぬ」と言われたとおり、人の主人である霊が死んでしまいました。これで神との交わりが途絶えてしまいました。
この後、敵である悪魔・サタンの下でアダムの子孫はますます欲望に従って、獣と変わるところのない生き方をしていました(伝道者3:18)。このような人の子らの罪を贖って救うために、イエス様は家畜小屋でお生まれになったのです。
[ヨハネ6:51]で、イエス様が「わたしは、天から下って来た生けるパンです。だれでもこのパンを食べるなら、永遠に生きます。またわたしが与えようとするパンは、世のいのちのための、わたしの肉です。」と言われました。
天から下って来た生けるパンを食べるということは、神のことばを心に糧とするということを意味しています。人が糧を食べてこそいのちを維持できるように、人の霊も霊の糧を食べてこそ生きられます。それで、神とお一つであり、ことばそのものである(ヨハネ1:1,14)イエス様が人となってこの地上に来られ、獣のような人類にとっていのちの糧となってくださったのです。
イエス様は、人の目にはあまりにもみすぼらしくお生まれになりました。しかし、実はそこに神の栄光の光が満ちていて、数多くの天の軍勢と御使いがともにおり、救い主のお生まれを喜びました。その日の夜、野原で羊の群れを見守っていた羊飼いたちは、御使いから救い主の誕生の知らせを聞いて訪ね、みどり子イエス様を拝みました(ルカ2:8-20)。
イエス様は人としてお生まれになりましたが、両親の精子と卵子が結合して胎に宿られたのではなく、聖霊によってみごもるようになったお方です。罪を犯したアダムの子孫ではないので、原罪(両親から受け継いだ罪)がないし、成長しながらも神のことばのとおりにだけ生きられたので、自分で犯した罪もありませんでした。幼い時期も時間さえあれば祈って、みことばを黙想され、救い主の使命を果たすために備えられたのです。
ついに30歳になって、イエス様は人々に御国の福音を伝える一方、病気で苦しんでいる彼らをいやされました。悪霊につかれていた人を解放し、魚二匹と大麦のパン五つで五千人以上を食べさせました。また、水の上を歩いて、風と波を静めるなど、人にはできないことを行われました。しかし、人々の中には、イエス様のことばの権威と力に驚きながらも、それが神から来たものであることを認められない人が多かったのです。
ある日、イエス様が弟子たちに「あなたがたはわたしを何と言いますか」と聞かれました。するとシモン・ペテロは驚くべき告白をします。「あなたは、生ける神の御子キリストです。」(マタイ16:16)。この時、イエス様は弟子たちの前で自分が「キリスト」であることをお認めになります。そして、このことを誰にも言ってはならない、と戒められました。その理由は何でしょうか? 次回に続けて学びましょう。
* まとめと適用
1. イエス様がこの地上に来られてどれくらい経ったでしょうか?( 年)
2. 『十字架のことば』33ページを読んで、次の略語の意味を書いてください。
①A.D.(Anno Domini):
②B.C.(Before Christ):
3.[ヨハネ3:16][マタイ16:16][ピリピ2:6-8]を一緒に読んで、共通点は何か探してみてください。
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* 今週の課題
「イエス(様)」と「キリスト」「イエス・キリスト」というお名前にはそれぞれ違いがあるでしょうか? あるとしたら、どんな違いでしょうか?
* 知って力にしましょう!
「初め(創世記)vs. 初め(ヨハネの福音書)」
創世記1章1節の「初め」とは、神が天地万物を創造された時点を指す。一方、ヨハネの福音書1章1節の「初め」とは、創造以前、限界のある人としては理解できない、はるかな昔のことを指す。したがって、この二つのみことばにある「初め」は全く時点が違う。
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