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メッセージ >
聖書の学び
Title
御霊の実(1)-愛
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2013-05-14
読むみことば: ガラテヤ5:22
覚えるみことば: ローマ5:8
参考にするみことば: ローマ6:23、ヘブル9:22
教育目標: 御霊の九つの実のうち、自分を犠牲にしていのちまでも与えられる最高の愛について調べてみる。
私たちがイエス・キリストを受け入れれば、神が心の中に聖霊を賜物として下さいます。その時から真理に従って光の中を歩めば、御霊の実を豊かに結べます。今回は、御霊の九つの実の一番目「愛」について調べてみます。
結婚するとき、人々は「永遠に変らない愛」という意味が込められたダイヤモンドの指輪や金の指輪を渡して、愛を誓ったりします。ところが、相手がいなければ生きられそうもなかったカップルも、いくらも経たないうちに他人のようになり、互いに無関心になる場合が多いです。肉の愛は簡単に変わって、互いに傷を残しますが、霊の愛は決して変わりません。相手の利益を求めて、仕えて、自分を犠牲にするので、ますますその愛が昇華されるのです。
1. 御霊の実である愛は最高の霊の愛
愛には肉の愛と霊の愛があります。肉の愛は自分の利益を求めて、いつかは変わってしまいます。反対に霊の愛は、相手の利益を求めて、どんな状況でも変わることがありません。それが第一コリント13章4-7節に記されている愛です。「愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。」とあります。
このような愛よりさらに高い次元の愛があります。それが御霊の九つの実の中の「愛」です。これは自分のいのちまで与えられる犠牲が含まれている愛です。相手のために自分のいのちを犠牲にできる人は、すべてを愛することができます。神と主のために、神の国とその義のために、自分のいのちを惜しまないのです。自分を憎んでいる敵であろうと、いのちを与える最高の愛を与えます。
2. 代価を願って変わってしまう肉の愛
真実に深く愛する人はどれほどいるでしょうか。歳月が流れて、自分が願った状況と条件が変われば、自分の利益によって簡単に変わったり裏切ったりします。まずもらってこそあげて、自分に利益になってこそ施します。自分があげただけもらいたがって、相手がくれなければ、むなしくなって惜しくなるのは、すべて肉の愛です。
男女が恋愛する時は、互いに「あなたがいなければ生きられない」と言いますが、いざ結婚したら、互いに自分の考えに合わせてくれることを願って、そうしてくれなければ気を悪くします。ささいなことでも何だかんだと言い争って、そこからさらにひびが入れば、結局、離婚にまでなります。
親子の間でも、互いに自分の利益に合わなければ、敵になることがよくあります。世が悪くなるほど、子どものために犠牲になる姿も珍しくなります。もちろん子どものために自分のいのちまで与える親もありますが、このような愛を自分の子どもにだけ与えれば、霊の愛と言えません。どこの誰にも同じ愛を与えられなければならないのです。
また、いくら仲が良かった兄弟でも、お金の問題が介入すれば、かえって他人より悪い関係になったり、友だちの間でも、損をしたり助けてくれなければ、簡単に背を向けたりもします。
このように、肉の愛は自分があげただけ相手からもらうことを願います。自分の心が熱い時は、もらわないで条件なしにあげたとしても、心が冷めれば、前にあげたことまで後悔します。これは代価を願って与えたのと変わりません。
3. 自分のいのちまで与えられる霊の愛
仮に、民の中のひとりが凶悪な罪を犯して、死刑になることになったとしましょう。彼が生きられる唯一の道は、罪のない人が彼の代わりに死ぬことです。ところで、殺人者を生かせる人はその国の王の息子だけだったとするならば、はたして王が殺人者のために大切な息子を渡せるでしょうか? 人類の歴史上、そんな人はいませんでした。
ところが、この地上の王とは比べられない創造主の神が、ひとり子を渡してくださるほど、罪人だった私たちを愛されました。最初の人アダムが不従順の罪を犯し、彼の子孫であるすべての人が呪われて、死の道へと行くようになりました。つまり「罪から来る報いは死」という律法の呪いのもとに置かれてしまったのです(ローマ6:23)。このような呪いから贖い出されるためには、霊の世界の法則に従って、呪われて木にかけられなければなりませんでした。
ところが、神はすべての人の罪を贖うために、ひとり子イエス様を木の十字架にかけられるようにされました。それで、<ガラテヤ3:13>に「キリストは、私たちのためにのろわれたものとなって、私たちを律法ののろいから贖い出してくださいました。なぜなら、『木にかけられる者はすべてのろわれたものである』と書いてあるからです。」とあるのです。
イエス様が木の十字架にかけられて死なれることによって、すべての人類を律法の呪いから贖い出してくださいました。また、血を注ぎ出すことがなければ、罪の赦しはないので、水と血をすべて注ぎ出されたのです。
このような十字架のことばを信じる人は、誰でも罪が赦されて救われ、永遠のいのちに至るようになりました。神は、罪人たちが神のひとり子イエス様を迫害してさげすみ、結局は十字架につけることも知っておられました。それでも永遠の死へと行くしかない罪人たちを救うために、この地上にイエス様を遣わされました。愛なる神はイエス様を十字架に渡されることによって、どれほど私たちを愛しておられるか明らかにしてくださいました。イエス様もまた、人類の罪を贖うために十字架につけられて、いのちを与える愛を施されました。最後の血一滴までも惜しまない、いのちを尽くした愛、永遠に変わらない愛を私たちに下さったのです。
4. 愛の実を結ぶには
私たちが心の罪と悪を捨てて、聖められたほど愛の実を結べます。悪がない心からまことの愛が出てくるからです。霊の愛をする人は相手をつらくさせたり、プレッシャーを与えたりしないで、いつも安らかにします。相手の心を推し量って仕え、喜びを与えて、神の国をより大きく広げます。
昔の信仰の人々がそうでした。モーセはイスラエルの民をあまりにも愛したので、いのちの書から自分の名が消されるとしても、彼らを救うことを願いました(出エジプト32:32)。使徒パウロも、魂に向けられた愛がどれほど切実だったのか、自分のいのちも惜しみませんでした。<ローマ9:3>に「もしできることなら、私の同胞、肉による同国人のために、この私がキリストから引き離されて、のろわれた者となることさえ願いたいのです。」とあります。自分を迫害するユダヤ人はもちろん、すべてのイスラエルの民を救うことさえできるなら、代わりに地獄にでも行くということです。
それなら、皆さんはどれほど魂を愛しているでしょうか? 主を愛すると言いながら、ひょっとして信仰の兄弟を嫌ってはいないでしょうか? 敵でもなく、いのちをくれというのでもないのに、ささいなことでぶつかって気まずくなってはいないでしょうか? 神の働きをしながら、自分と意見が違うからといって、気を悪くしていないでしょうか? 霊的にやつれて死にかけている人々を見ながらも、無関心ではないでしょうか? こんな人は神を愛すると言えません。
私たちを最も美しい天国、新しいエルサレムまで導きたいと願っている堂会長先生はどうでしょうか? 「もし千人の魂を救うことができるなら、私が代わりに地獄に行かなければならないとしても、そうします」と告白しました。誰よりも残酷で恐ろしい地獄についてよく知っているのに、地獄に落ちる魂たちを救うことさえできるならば、そうしたいということです。
その中には、この教会の聖徒だけでなく、真理である神のみことばを聞いて、神の力あるわざをいつも見ながらも死へ向かっている人々と、この教会を誤解してねたみ、迫害した人々も含まれます。また、戦争と飢謹と貧困で絶望のどん底にいる、アフリカの奥地のかわいそうな人々もいるでしょう。
堂会長先生は、聖書に敵をも愛しなさいとあるので義務的に愛するのではなく、魂たちを自分自身のように感じて、ひとりひとりに全身全霊を傾けておられます。それがすなわち神の切なる願いであることを知っておられるからです。
皆さんの心には、ひとり子のいのちまで惜しまず下さった神の愛がどれほど刻まれているでしょうか? 御霊の実である霊の愛が毎日加わり、愛の結晶体である新しいエルサレムで、父なる神と主と永遠に愛を分かち合いますように。
* まとめと適用
1. 肉の愛と霊の愛の違いを書いてください。
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2. 霊の愛に関するみことばでないものは?
①出エジプト32:32 ②ローマ9:3 ③ローマ5:8 ④第二サムエル13:4
3.第一コリント13章に出てくる「霊の愛」と、ガラテヤ5章の御霊の九つの実の一つである「愛の実」とには、どんな違いがあるでしょうか?
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* 今週の課題
次回は、御霊の実の「喜び」について学びます。「いつも喜んでいなさい。」というみことばを完全に実践しているでしょうか? 喜べない時があるなら、どんな時でしょうか? 考えてきましょう。
* 知って力にしましょう!
イエス様が木の十字架にかけられた理由(ガラテヤ3:13-14)
1.律法の呪いから贖い出すため
2.アブラハムの祝福が異邦人に及ぶため
3.信仰によって約束の御霊を受けるため
73, Yeouidaebang-ro 22-gil, Dongjak-gu, Seoul, Korea
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