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メッセージ >
聖書の学び
Title
第49課 「彼らの信仰を見て」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2009-12-04
読むみことば: マルコ2:1-5
覚えるみことば: マルコ2:5
参考にするみことば: マタイ8:13; 出エジプト記15:26
教育目標
神の御前に信仰の行ないを表してこそ答えられることを知る。
香りのある花にはハチとチョウがたくさん集まって来ます。人々の中にも、このような花のようにかぐわしい香りで周りの人々を集めるようにする人がいます。昔から、尊敬されている義人は正しい行ないと内面からにじみ出る善の香りで、多くの人に濃い感動と余韻を与えて、人生にうるわしい影響を長く及ぼします。反対に、悪者はいつまでも恥ずかしい名前として残って、人の噂になります。
1. 中風の人をイエス様のみもとに連れて来た四人の友だち
新約聖書には、周りの人に助けられて新しい人生を送るようになった人が出てきます。カペナウムに住んでいた中風の人は、イエス様のみもとに出て行くのは、実は不可能なことでした。そんな彼がイエス様の前に出て行けたのは、全面的に友だちの助けがあったからです。彼の痛みを自分の痛みのように思う友だちがいたことを見ると、ふだん彼がどれほど善を行なって、他の人の心をつかんでいたのかわかります。病気が重くて、彼は全く動けず、自分の力でできることがありませんでした。このような生活を送っているうちに、彼はイエス様の噂を聞くようになります。目の見えない人の目を見えるようにして、歩けない人を立ち上がらせ、悪霊を追い出すだけでなく、いろいろな病気の人をいやしてくれるというのです。彼は心が良かったので、噂をそのまま信じて、その時からイエス様に会いたいという切なる望みを持ちました。
そうしていたある日、彼はあれほど慕っていたイエス様がカペナウムに来られたという知らせを聞きました。どんなにうれしかったでしょうか。病気で動けないので、自分を助けてくれる友だちを探しました。幸い友だちには信仰と愛があったので、自分をその方の前に連れて行ってほしいという彼の願いをすぐに聞き入れました。
彼らは中風の人を床に寝かせたまま、イエス様のところに連れて行きます。いざイエス様がおられるところに来てみると、多くの人が集まっていて、かき分けて入る隙間さえありませんでした。考えたあげく、彼らは屋根に上がりました。そして穴をあけて、中風の人が横になっていた床を綱で吊り下げて、イエス様の前に下ろしました。いよいよ中風の人はあれほど慕っているイエス様にお目にかかりました。イエス様は信仰によって出てくる人の罪を赦して、すべての人生の問題を解決してくれる力と権威のある方です。イエス様は彼らの信仰と誠意を見て、中風の人を直ちに完全にいやしてくださいました。
2. 彼らの信仰を見て
<マルコ2:5>を見れば、イエス様が「彼らの信仰を見て」答えられたとあります。したがって、彼らの信仰、すなわち、信仰を神の御前に見せたのです。信仰を見せないで、口先だけで「信じます」と言うなら、これは信仰でなく、偽りを言うことと変わりません。中風の人はいやされるためにどんな手段と方法も選ばず、イエス様のみもとに出て行きました。その方にお会いさえすればいやされるという信仰と確信があったので、友だちを呼んで、不自由なからだを床のまま運んでもらって、イエス様を訪ねて行ったのです。彼の友だちも信仰があったので、屋根まではがして助けることができました。
皆さんはこのような信仰を見せる信仰生活をしているでしょうか? 答えられるために、問題が解決されるために、「私は信じます」ということをそのまま実現するために、目に見える信仰の支柱を神の御前に立てているでしょうか? 家を建てる時も、口だけで「家を建てます。アーメン、信じます!」と百回、千回叫んでも、決して建てられません。土を掘って基礎工事をしてこそ、家が建てられるのです。このように、私たちも答えられるために神の御前に信仰の支柱を立てる時でこそ、神がそれをご覧になって、霊の信仰を与えて答えてくださるのです。つまり、知識としてしまってあるみことばを、目に見えるように神の御前に行なうことが、すなわち、信仰の支柱を立てるということです。
3. あなたの罪は赦されました
中風の人が信仰の支柱を立てると、イエス様が答えてくださいました。「子よ。あなたの罪は赦されました。」と言われたのです。<ヨハネ5章>には、イエス様が38年もの間病気にかかっていた人をいやした後、「もう罪を犯してはなりません。そうでないともっと悪い事があなたの身に起こるから。」と言われました。これにより、すべての病気が罪ゆえにやって来ることがわかります。それで、イエス様が中風の人をいやされる時に、まず罪を赦してくださったのです。イエス様の前に行きさえすれば、何が何でも赦されるのではなく、悔い改めて立ち返った人だけが赦されるのです。つまり、神が東のほうへ行きなさいと言われれば、西のほうに行っていたのを、180度向きを変えて、東へ行かなければならないようなものです。イエス様が中風の人に「子よ。あなたの罪は赦されました。」と言われると、彼は起き上がって、自分が横になっていた寝床を取り上げて歩いて行きました。イエス様のみもとに来た時は横になって来ましたが、罪が赦されていやされると、すぐに起き上がって、寝床を取り上げて家に帰りました。中風の人が歩いて出て行ったということは、罪が赦されたという意味で、神が働かれたことを表しているのです。
イエス様が中風の人と友だちの信仰を見て答えてくださったように、私たちも問題が解決されて答えられるためには、まず信仰の支柱を作らなければなりません。神は私たちの信仰をご覧になります。私たちが信仰の支柱を立てたその時が、まさに答えの時です。人によって、きょう答えられることも、明日答えられることも、1か月後に答えられることも、1年後に答えられることもあります。したがって、信仰の支柱を立てて、ただ信仰によって行なう義人になり、いつも求めることは何でも答えられますように。
4. 神に答えられた義人たち
イエス様が「ナイン」という町へ行った時に、あるやもめのひとり息子が死に、葬儀の行列がありました(ルカ7:11-15)。この時、号泣しているやもめをご覧になって、イエス様はかわいそうに思い、その息子を生き返らせてくださいます。やもめは自分の命より大切なひとり息子を失ったので、天が崩れ落ちるようだったし、ぼう然として我を忘れるしかありませんでした。イエス様は、やもめが息子を生き返らせていただければ、その恵みを一生忘れないで感謝し、イエス様に付き従う心であることをご存じだったので、そのような祝福を与えられたのです。
ヨッパに住むタビタという女の弟子が死んだ時も、神は生き返らせるという恵みを施されました。タビタが多くの良いわざと施しをしていたし、彼女の生き方がまことに恵み深くて、神の御前に生き返るほどの資格を備えていたからです(使徒9:36-41)。アブラハムやダニエル、ヨセフ、ルツのような人々も、どんなに多くの人に恵みと徳を与えたでしょうか。ヨブにもたくさんの友だちがありましたが、彼が苦しんでいるという知らせを聞いて、わざわざ彼を訪ねてきて、一緒に憂いて悩み、一緒に指摘して勧めました。彼らはそれほどヨブに恵みを受けて、彼を愛していたからです(ヨブ2:12-13)。このように、義人はすべての人に愛されて、尊く思われます。
ここで私たちは何が悟れるでしょうか?
第一に、義人はすべての人の心をつかむ徳があるということです。義人は人々が尊敬して、愛して付き従います。キリストの香りを放つので、教会では信仰の兄弟から、家庭では家族から、親類や隣人から愛されます。このように、義人になれば神も認められるので、祝福されてどんな問題でもすべて解決されます。このように義人は正直で清く、光になるので、多くの人が尊敬して慕うのです。
第二に、信仰の行ないがなければならないということです。正しい人々、光の中を歩む義人は、自分の友だちが死にかけていたり、何か困っていることに遭ったりしても、信仰によって施しをして、支えて、自分ひとり逃げないで最後まで助けます。このように、義人は何かの問題がやって来たとき、信仰によって解決方法を探して、その問題を解決してあげます。また、肉の思いを働かせて、とんでもない方向に行ったりはしません。
したがって、皆さんも中風の人と彼の友だちのように正しい心を持ち、信仰を行ないとして目に見えるように表して、神がどんな問題でも解決してくださる幸いな生き方をされますように。
* まとめと適用
1. <マルコ2:5>をみんなで覚えてみましょう。
2. 中風の人と四人の友だちはどんな信仰の支柱を立てて、イエス様に答えられたのでしょうか?
3. 自分の信仰生活で、信仰の支柱を立てて祈りに答えられた証しがあるなら、分かち合ってみましょう。
* 今週の課題
今日はクリスチャンだからといって社会的に迫害されることはあまりありませんが、個人のレベルで信仰を守り通すことが難しいことがあります。信仰を守り通すにはどうすればよいでしょうか? 次回までに考えてきましょう。
* 用語を知って力にしましょう!
「たましいを砕いて罪を告白する」とは?
神の御前にひれ伏して、すべての罪を告白し、罪を犯したことを胸が痛いほど後悔することである。ダビデはバテ・シェバのことで罪を犯した後、<詩篇51:17>で「神へのいけにえは、砕かれた霊。砕かれた、悔いた心。神よ。あなたは、それをさげすまれません。」と告白した。また、<ヨエル2:13>にも「あなたがたの着物ではなく、あなたがたの心を引き裂け。あなたがたの神、【主】に立ち返れ。主は情け深く、あわれみ深く、怒るのにおそく、恵み豊かで、わざわいを思い直してくださるからだ。」。とある。
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