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メッセージ >
聖書の学び
Title
第48課 「信仰がなくては神に喜ばれないので」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2009-11-27
読むみことば: ヘブル11:6
覚えるみことば: ヘブル11:4
参考にするみことば: ヘブル11章
教育目標
昔の信仰の人々がどのように信仰によって神に喜ばれたのかを調べて、その道を学ぶ。
皆さんは基本技を身につけているでしょうか? 基本技とは、あることの最も基礎になる技術のことです。生徒が良い成績をとるためには、一夜漬けで勉強するのではなく、基礎から着実に勉強しなければなりません。これはスポーツ選手や音楽家なども同じです。基本が固められていない状態でより良い発展は考えにくいのです。
これは信仰にあっても同じです。信仰生活の基礎になるものは、まさに信仰です。イエス・キリストが私たちの救い主であることを信じて、神がすべてのものの主としてこの世を創造されたことを信じることです。神はこういう信仰を喜ばれ、祈りに答えられ、祝福として報いてくださいます。
1. 神に喜ばれる信仰
オリンピックをはじめ世界大会で金メダルを獲得するまで、選手たちは本当に苛酷な訓練を受けます。その過程をよく理解して、忍耐して金メダルを取ったとき、本人はもちろん、家族や監督、国民にとっても大きい喜びになります。
このように、信仰にあっても、訓練をよく終えて純金のような信仰を持てば、自分だけでなく神にとっても大きい喜びになります。それで、<ヘブル11:6>に「信仰がなくては、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神がおられることと、神を求める者には報いてくださる方であることとを、信じなければならないのです。」とあるのです。私たちが信仰によって神に喜ばれるためには、何より神がどんな方なのか知ることが大切です。
まず、神は全知全能の方で創造主であり、審判者であられます。<ハガイ2:8>には「銀はわたしのもの。金もわたしのもの。――万軍の主の御告げ。――」とあり、すべてのが神のものだと言われています。世のすべてのものと人の生死禍福が神の御手にあるので、神は富を与えられることもでき、権勢者として立てられることも、やめさせることもおできになります。<第二歴代25:8>には「神には、助ける力があり、つまずかせる力もあるからです。」とあります。
神がともにおられるなら、不利な戦争でも大勝利することが見られます。ギデオンは三百人の勇士で浜の砂のように多くの敵軍を退けて勝利しました。信仰によって神に喜ばれると、敵の内部で同士打ちが起こり、戦わないで勝利したこともあります。たとえば、ヨシャパテ王の時に、聖なる飾り物を着けて賛美する者たちが武装した者の前に出て行って、神の御前に賛美をささげると、神ご自身が戦って勝つようにされました。
このように、神はどんな問題でも解決することがおできになります。病気のいやしはもちろん、事業が危なくても、神の御前にどんな信仰を見せるのかによって、あっという間に問題を解決して、大いに栄えさせることがおできになるのです。
私たちが神に喜ばれるなら、神はすべてを与えることがおできになります。この時に要求されるものが、私たちの心と信仰です。心の良い人は創造主の神について知ろうと努力して、神を正しく知れば、信じるようになるでしょう。信仰があれば、みことばに聞き従って行ない、神に喜ばれることができます。すると神が何でも答えてくださるのです。
2. 信仰によって神に喜ばれた人々
<ヘブル11:4>には「信仰によって、アベルはカインよりもすぐれたいけにえを神にささげ、そのいけにえによって彼が義人であることの証明を得ました。」とあります。<創世記4:3-5>を見ると、神はアベルが羊の初子の中から、それも最良の物でささげた血のいけにえには目を留められました。しかし、カインが地の作物からささげた物には、目を留められなかったのです。神が望まれる方法に従ってささげる時こそ、そのささげ物に目を留められるからです。
旧約時代のいけにえをささげることは、霊的には現在の礼拝と同じです。つまり、アベルがささげたように、私たちが霊とまことによって礼拝をささげるとき、神が喜んで私たちに目を留められるという意味になります。神は誰がご自分を恐れて、霊とまことによって礼拝をささげるのかご覧になり、そのような人を探して祝福されます。霊とまことによって礼拝をささげる時に、心の願い、祈りと求めがすみやかに答えられて、天国でもその祝福が臨みます。
<ヘブル11:5>には「信仰によって、エノクは死を見ることのないように移されました。神に移されて、見えなくなりました。移される前に、彼は神に喜ばれていることが、あかしされていました。」とあります。聖書にはエノクについての記述は多くありませんが、死を見ることのないように移されたということだけを見ても、彼がどれほど聖なる生き方をしたのかわかります。
<創世記5章>には、神がエノクと三百年間ともに歩まれたと書かれています。エノクが六十五歳の時からともに歩まれましたが、これはその時にはじめて、神がともに歩まれることのできる、完全できよい器になったからです。エノクはこの地上で生きている間、神とともに歩み、天に移される前に、神に喜ばれていることが、あかしされていました。神は光であり、暗いところは少しもないお方なので、それほど悪を捨て去って、真理の中を歩んでいるまことの子どもを願われ、その人とともに歩んでくださるのです。
<ヘブル11:7>に「信仰によって、ノアは、まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき、恐れかしこんで、その家族の救いのために箱舟を造り、その箱舟によって、世の罪を定め、信仰による義を相続する者となりました。」とあります。他の人々は情欲と快楽を追って、飲んだり、食べたり、めとったり、とついだりしていましたが、ノアは長い歳月、忍耐して、神のおことばどおり箱舟を作りました。たとえ人々はあざけったとしても、ノアは神を恐れたので、警告のおことばを信じて従い、箱舟を備えたのです。それで家族全員が救われました。
3. 信仰はどのように与えられるのか
神の御前に答えられようと進んでくる人々のうち、ある人は祈りを受けて一気にいやされるかと思えば、ある人は信仰が成長しただけ、問題が解決されます。ある人は1年、2年、10年経っても解決されていないこともあります。なぜそうなのでしょうか? 神は心をご覧になるからです。もし、神のみわざによっていやされた後、移り変わることなく、栄光を帰す心ならば、まだ信仰はなくてもいやしてくださいます。このような体験によって信仰が成長するからです。しかし、ほとんどの人は、信仰が成長して、どれほど心を尽くして行なうかによって、いやされます。
ここで「行なう」とは、どれほど霊とまことによって礼拝をささげて、どれほどみことばに聞き従って、どれほど信仰を持っているのかということです。このような信仰の行ないによって神に喜ばれるとき、神のみわざが伴います。さらに、人間の思いではとうてい不可能な難しいこと、たとえば、目の見えない人が見えるようになり、話せない人が話して、歩けなかった人が立ち上がって歩き、悪霊が出て行くみわざを体験するためには、それ以上の行ないが必要です。まことに神が喜ばれるほどの行ないと心と誠意、そして、愛と献身と、神に感動されるような信仰が必要です。
このような信仰はどのようにして与えられるのでしょうか? 正しく良い心がある人に信仰が与えられます。真理に逆らうものと悪の姿を脱ぎ捨てて、真理を追い求めるほど神と一つになり、一つになるほど神が霊的な信仰を与えてくださいます。初めは、神のことばを聞いて知っている「肉の信仰」を持つようになります。ところが、これは答えられる信仰ではありません。しかし、信仰は聞くことから始まると聖書にあるので、まず神のことばを熱心に読んで、聞いて、学ばなければなりません。このように学んだことを知識として知っているだけで終わるのではなく、そのみことばを行なっていくとき、神が答えられる「霊の信仰」を与えられます。
したがって、自分にどんな問題があっても、心配することはありません。祈っているのか、毎日、みことばどおり生きるために努力しているのか、神に頼って喜ばれているのかによって、いつでも神のみわざが体験できます。私たちが信仰によって行軍するとき、神が喜んで守られ、すべてを働かせて益としてくださり、答えて祝福してくださいます。皆さんは左右にそれることなく、揺らぐことのない信仰、より大きい信仰になるよう祈って、神に喜ばれ、食べるにも、飲むにも、何をするにも、神の栄光を現しますように。
* まとめと適用
1. <ヘブル11:4>をみんなで覚えてみましょう。
2. いくら難しい状況がやって来ても、信仰を守る人々にはその証拠がなければなりません。信仰によって難しい状況に打ち勝って祝福されたことがあるなら、自分にはどんな証拠が現れたのか、証ししてみましょう。
* 今週の課題
今日、教会に通って、神を信じていると言いながら、救いの確信がなかったり、世の人と同じように病気や問題で苦しんでいる人が多いのはなぜでしょうか? 次回までに考えてきましょう。
* 聖書の人物を知って力にしましょう!
「ヨシャパテ王」:ユダの第四代の王であり、高き所とアシェラ像をユダから取り除くなど、宗教改革を断行した。レビ人、祭司を選び、地方を巡回して聖書を教え、公正な裁判をするようにした。彼はモアブとアモンが攻撃して来たとき、民とともに断食しながら神に助けられて勝利した。ところが、息子のヨラムを北イスラエルのアハブの娘アタルヤと政略結婚をさせて、後にユダの人々が宗教的に腐敗する原因を提供した。
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