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メッセージ >
聖書の学び
Title
第47課 「野の草さえ、神はこれほどに装ってくださるのだから」
Speaker
堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
Date
2009-11-20
読むみことば: マタイ6:26-33
覚えるみことば: マタイ6:33
参考にするみことば: 伝道者1:2-3
教育目標
私たちが追求すべき、まことの価値ある平安な人生とは何か、そして、それをどう実現するのか悟る。
この世で何の心配も憂いもなく生きている人は多くありません。財産が多くて、足りないものがなさそうでも、病気や家族の問題などさまざまな憂いがあるものです。私たちが人生の問題で心配したり心を痛めたりしないで、まことに価値ある平安な人生を歩むためにはどうすればよいでしょうか?
1. あなたがたのうちだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。
ほとんどの人は現在の生活に満足できなくて、何かを絶えず願っています。ある人はもっと多くの財産を持ちたい、ある人は権力を得たいと願います。自分と家族の健康、家庭の平和を切に願っている人もいます。
中国を統一してあらゆる富と誉れを味わっていた秦の始皇帝は、不老草を求めるためにあれこれ努力しましたが、50歳で亡くなってしまいました。このように、それぞれ心の願いがありますが、仮に苦労してそれを全部かなえたとしても、死の前ではみなむなしいのです。それで、イエス様は「自分のいのちのことで、何を食べようか、何を飲もうかと心配したり、また、からだのことで、何を着ようかと心配したりしてはいけません。」と諭しておられるのです(マタイ6:25)。神の子どもたちが世で心配も憂いもなく、平安に生きることを願われるからです。
しかし、今日、神を信じていると言う人々も、さまざまな病気と死を心配しながら生きています。その理由は何でしょうか? <創世記3:17>以下を見ると、アダムとエバが善悪の知識の木の実を取って食べる不従順の罪を犯した後、神の呪いが臨みました。その時から人は汗を流して働いてやっと食べて生きられるようになったし、みごもりと産みの苦しみ、病気と死を避けることができなくなりました。しかし、神の御子であり、十字架につけられて血を注ぎ出されたイエス様を救い主として受け入れて、神のことばどおり生きていく人は違います。人の力では自分のいのちを少しでも延ばすこともできないし、医学の限界を超える不治の病も治療できませんが、神が働かれるなら、できないことがないからです。創造主の神は、ご自分の子どもたちがこの世を生きている間、必要なすべてを供給することがおできになります。始皇帝のようにすべてを持っていたような人でも、死が避けられなかったのですが、神の子どもたちは永遠の天国でとこしえに生きられます。
それで、<マタイ6:26>に「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。」とあるのです。空の鳥は、種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしませんが、神がこれを養っていてくださるので、心配も憂いもなく生きています。まして、これとは比べられないほどすぐれた人を神がどうして着せて食べさせないでしょうか。もし何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようかと心配して生きているなら、これは信仰が薄いからです。
2. 野の草さえ、神はこれほどに装ってくださるのだから、ましてあなたがたに、よくしてくださらないわけがありましょうか。
神を恐れて、一千頭の全焼のいけにえをささげたイスラエルのソロモン王は、彼の前にも後にもなかった知恵をいただいて、富と誉れを味わいました。ソロモンの知恵を聞こうとささげ物を持ってきて、周りの国からみつぎものを納めたので、すべてが豊かだったのです。
このようなソロモン王が着ていた服と、野に咲いているゆりと比べるなら、どちらが美しいでしょうか? 野に咲いているゆりは、自分が働きもせず、紡ぎもしませんが、美しく咲いて香りを放ちます。しかし、ソロモンがそれほどの栄華を味わうためには、多くの労苦と努力が必要でした。野に咲く花は神が養ってくださるので、人が苦労しなくても、時になれば自然に咲きます。
神は、このようにご自分の子どもたちが世で生きていくために努力する、そのすべてが労苦であることを悟って、創造主の神にすべてゆだねることを願っておられます。それで、「きょうあっても、あすは炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこれほどに装ってくださるのだから、ましてあなたがたに、よくしてくださらないわけがありましょうか。信仰の薄い人たち。そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい。こういうものはみな、異邦人が切に求めているものなのです。しかし、あなたがたの天の父は、それがみなあなたがたに必要であることを知っておられます。」と諭しておられるのです。
私たちがいくら労苦しても、その代価がわずかなことがどれほど多いでしょうか。しかも、多くの労苦をして富と誉れを手に入れたとしても、死を迎えれば一握りの土へ帰るので、どれほどむなしいことでしょうか。それで、あらゆる富と誉れを味わってみたソロモン王も、「空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。」と告白しました。私たちが何を追求すべきなのか、はっきりと感じさせる尊いみことばです。
ある人は自分の目標を達成したり、財産を集めたりするために、不正な方法を使って他の人を踏みにじって、上に立ったりもします。しかし、この世でほしいものを全部手に入れて、多くの財産を集めたとしても、永遠の天国に持って行くことはできません。この世の名誉や権勢、富と誉れなどは、結局いつかは霧のようになくなる、むなしいものです。永遠の天国を望んでいる神の子どもならば、まことに価値ある人生を送るために、まことで永遠のものを追い求めなければなりません。
それでは、人のすべての行ないと、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれる神の御前で、何を追求して、どう生きるべきでしょうか?
3. 神の国とその義とをまず第一に求めなさい。
<マタイ6:33>で、イエス様は「だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」と言われました。すなわち、私たちが生きていくのに必要な衣食住の問題を求めるより先に「神の国とその義」とを第一に求めなさいということです。
まず、「神の国を求める」とは、何でしょうか? 多くの魂が救われるほど神の国が盛んになるので、魂の救いのために目を覚まして祈り、神の国と義を実現するために、時が良くても悪くても、伝道することを意味します。
よみがえられた主が昇天する前、最後に弟子たちに託されたことも、まさに神の国を実現しなさいということでした。「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」(使徒1:8)。すなわち、聖霊の力を授けられた主の証人となり、親、兄弟、家族と親戚を伝道するだけでなく、自分が属している職場や事業の場でも福音を伝えて、国と民族、世界の福音化のために火のように祈ることが、まさに神の国を求めることです。
次に、「神の義を求める」とは何でしょうか? 私たちがイエス・キリストを受け入れて、聖霊を賜物としていただいた後、神のことばを聞いて悟り、光の中に出て来て、聖なる神に似せられていくことがすなわち、神の義を実現することです。つまり、御霊の願いに従って肉の行ないを捨て、真理のとおり行なって聖められることです。このように、いつもみことばを守り行なうまことの義人になるために祈ることが、神の義を求めるということです。
神は、まず神の国とその義と第一に求めれば、それに加えて、すべてを与えられると約束されました。それでも相変わらず神に衣食住の問題をゆだねられず、心配と憂いがある理由は何でしょうか? それは信仰がないからです。全知全能の神が信じられなくて、永遠の天国を疑うので、この地上の人生のことで心配するのです。しかし、神の国とその義とをまず第一に求める聖徒は、神が彼らの衣食住の問題、人生のさまざまな問題に責任を負ってくださるので、どんな困難に遭っても心配しません。
あらゆる富と誉れを味わったソロモン王は、晩年に伝道者の書でこのように告白しました。「空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。…日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。・・・結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。神は、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからだ。」したがって、皆さんはこの地上のむなしいものよりは、神の国とその義とをまず第一に求めるまことの義人になり、たましいに幸いを得ているように、すべての点でも幸いを得、健康である祝福を受けられますように。
* まとめと適用
1. <マタイ6:33>をみんなで覚えてみましょう。
2. ( )の中に適当な単語を書き入れなさい。
「神の国を求める」とは、多くの魂が救われるほど神の国が盛んになるので、( )のために目を覚まして祈り、時が良くても悪くても、( )することを言う。
3. 「神の義を求めなさい」とは、どういう意味でしょうか?
________________________________________________________________________________________________________________________________________________________
* 今週の課題
神に喜ばれるには何がなければならないでしょうか? 次回までに関連聖句を探してきましょう。
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