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主日礼拝 メッセージ > 主日礼拝
主日礼拝
Title
   勉強がよくできる秘訣 (3)  
Speaker
   堂会長 イ・ジェロク 牧師
Bible
   ヤコ 3:17-18, 箴9:10
Date
   2011-02-06


[本文]

[ヤコブ3:17-18]
「しかし、上からの知恵は、第一に純真であり、次に平和、寛容、温順であり、また、あわれみと良い実とに満ち、えこひいきがなく、見せかけのないものです。義の実を結ばせる種は、平和をつくる人によって平和のうちに蒔かれます。」

[箴言9:10]
「主を恐れることは知恵の初め、聖なる方を知ることは悟りである。」


[序論]

愛する聖徒の皆さん、「勉強がよくできる秘訣」三回目です。前回、勉強がよくできるには、適切に良いIQも必要だと言いました。
勉強がよくできるために必要な条件、第二は「良い環境」です。
「孟母三遷の教え」という中国の故事があります。これは、孟子のお母さんが息子の教育のため、三度引越しをしたことに由来した語です。孟子は中国の春秋戦国時代、儒家の思想家です。孟子はお父さんが早く亡くなって、お母さんの手で育てられました。彼のお母さんは賢い人で、息子の教育に特に関心が多かったです。彼らが初めに引越したところは墓地の近くでした。ところが、見たら、孟子が葬式ごっこばかりしているではありませんか。驚いたお母さんは他のところに引越しました。そこは市場の近くでした。今度は孟子がお店やさんごっこをして遊ぶではありませんか。それで、お母さんは学校の近くに住居を移しました。それから孟子は本を読むのを楽しんで、礼儀作法をまねるようになりました。これを見たお母さんは「こここそ息子と一緒に住むべきところだ」と思って、ついにそこに安住したそうです。孟子のお母さんはこのように貧しい暮らしでも、生業より子どもの教育に心と力を尽くしました。孟子が立派な学者になった背景には、お母さんのこのような努力がありました。
2000年も前の話がまだ多くの人に語られている理由は何でしょうか? 成長期をどんな環境で、何を見聞きして過ごすのかが、それほど重要だからでしょう。勉強するに良い環境を作ることは、実は私たちみながすべきことです。もちろん、神によって強くされれば、環境は大して重要ではありません。それでもできるだけ良い環境を作って、能率的に勉強したほうがよいです。このメッセージを心の糧として、勉強する本人とご両親はもちろん、家族の皆さんも、勉強するに良い環境を作るために心を使ってくださいますよう、主の御名によってお願いします。


[本論]

マンミンの子どもとおとなの皆さん、勉強がよくできるには、どんな環境が必要でしょうか?
まず、安定した家庭環境が必要です。家庭は一番基本的な基地です。子どもを安全に守って安定感を与え、勉強に集中できるようにするところです。このような家庭環境を作る必須条件は、家族の愛と関心です。たとえば、夫婦の間、または兄弟の間にけんかが絶えない家庭で「勉強しなさい」ということは、大砲の弾が飛んでいる戦場で「勉強しなさい」と言うことと同じと言えるでしょう。ひょっとして「うちはけんかしても大声は出さないけど」と思う親の方がいるでしょうか? 神経戦、すなわち、無言の戦争も戦争です。子どもの頃や青少年期は、心理的にとても鋭敏な時期なので、家庭の雰囲気を敏感に感じて、これに影響を受けやすいです。
親がけんかしてはいなくても、子どもにあまりにも無関心な場合にも、家庭での安定を感じにくいです。たとえば、親が忙しいからといって、子どもをほったらかしにするような場合もあります。親がしょっちゅう家を空けて、小さい子どもが留守番をします。兄弟のいない子はひとりだけでいるようになります。子どもたちは長い時間、両親が家を空けると不安になりがちで、テレビやインターネットに無防備にさらされます。
中高校生の子どもがいる親は「もう大きくなったから」と安心しますが、そうしてはいけません。最近の青少年は栄養状態が良くて、外見はおとなとほとんど同じです。しかし、内面まで成熟してはいません。自分で自分を制して正しい判断をするには、まだ未熟なので、親がそばで助けなければなりません。
だからといって「24時間、子どもを監視しなさい」ということではありません。度を過ぎた干渉は逆効果になることもあります。親の関心を拘束と感じることもあるし、また、何が何でも親に言われるとおりにすれば、自律性や独立性が育ちません。
また共働きの場合は、子どもといつも一緒にいるのは難しいです。しかし、自分の置かれた状況で最善を尽くさなければなりません。何より大事なことは、子どもが良く顧みられて、愛されていると感じるようにすべきだということです。
もちろん、聖徒の皆さんは子どもを神にゆだねる心でいつも祈っているでしょう。しかし、これで「自分の役割を果たした」と思ってはいけません。他の事で忙しくても、暇あるごとに子どものことを顧みなければなりません。「礼拝と祈りは正しくしているのか」はもちろん 、「宿題はちゃんとしているのか」「苦手な科目はないのか」「友だちとよくやっているのか」「心配事はないのか」このようなことにも関心を持たなければなりません。食事とおやつもあげて、励まして「何か必要なものないの?」と、勉強するのに必要なものを聞いてあげれば、子どもがどれほど力づけられるでしょうか。
[箴言27:23]を見ると、「あなたの羊の様子をよく知り、群れに心を留めておけ。」とあります。草一本、動物一匹を育てるとしても、どれほど手がかかるでしょうか。心を込めるほど、健やかに育ちます。まして、皆さんの子どもを正しく育てるには、どれほど心を使うべきでしょうか。任された羊の世話をするように、子どもも皆さんに任された魂として、霊肉ともに顧みなければなりません。
私は教会学校の子どもにしょっちゅうは会えませんが、子ども主日や夏のキャンプで説教するときは、たびたび子どもたちに「愛してます!」と心を表現します。また、この頃はミニいやし集会のたびに、子どもたちと近くで交わろうと努力しています。
親の方も、一日の中で子どもと一緒にいる時間があまりないかもしれないし、経済的にしっかり支えにくいこともあるでしょう。それでも、毎瞬、最善を尽くして「私はあなたのことを愛してる」と、心を伝えますように。

次に、勉強がよくできるには、勉強する雰囲気の家庭環境が必要です。
たとえば、子どもには「勉強しなさい」と言って、親はテレビドラマやスポーツ中継を見ています。または、勉強部屋の近くで家族が大声で笑いながら話をしています。すると、勉強している子どもの心も、そわそわしやすくなります。体は部屋の中にいても、心はドアの外にいるようになります。
反対に、両親がテレビを見る代わりに、本や聖書を楽しんで読み、説教や賛美を聞く家庭はどうでしょうか? 勉強しやすい、落ち着いて静かな雰囲気が自然にできます。子どもが幼い時から、こんな雰囲気を作ってあげなければなりません。「うちの子はまだ小さいのに、何がわかるか」と、何げなくテレビをつけておいたりもしますが、幼い場合、むしろ大きな影響を受けます。成長しながら、テレビを楽しむ子どもになることもあります。しかし、良い本に接するように環境を作り、親が手本を見せるなら、楽しんで本を読む子どもに育つ可能性が高いです。「子は親の鑑(かがみ)」という真理を心に留めなければなりません。子どもの皆さんも、勉強に邪魔になる要素に接しないために積極的に努力しますように。

愛するマンミンの子どもの皆さん、家庭以外の環境も重要です。学校は、子どもが家庭に劣らず、多くの時間を過ごすところです。その学校の子どもたちが全般的に一生懸命勉強する雰囲気なら、ほとんどその雰囲気につられて一生懸命に勉強します。また、周りに良い友だちが多ければ、勉強に大いに役立ちます。会ったら一緒に勉強できる友だち、勉強の仕方を分かち合える友だち、知らないことを聞けば親切に教えてくれる実力あるまじめな友だちと付き合えば、本当に有益です。
教育放送のある番組に紹介された男生徒は、全校で280位ぐらいだったけれど、高1の終わりから勉強を一生懸命にし始めたそうです。そのきっかけは、まさに周りの友だちの変化でした。一緒にインターネットカフェでゲームをしていた友だちがひとり、ふたりと、勉強しに図書館へ、塾へと向かったら、この人も「これ以上、こんなふうにやっていてはいけない」と思ったそうです。その後、一生懸命に勉強し始めて、よくできなければ、クラスで一番の友だちのまねをしたそうです。その結果、成績が目ざしく上がって、ソウル大学に合格しました。
友だちとともに、良い先生も良い影響を与えます。子どもたちに夢を植えつけて、長所をほめながら、いつもはげましてくれる先生がそばにいると、勉強がよくできる可能性が高いです。自分の好きな先生が教える科目で優秀な成績をとる子どもを見ると、これがわかります。
おとなの聖徒の皆さんも、会社で絶えず自己啓発を励まして、同僚の誰もが勉強に努める雰囲気なら、自分も勉強する人になります。しかし、周りの人がみな現実に安住しているなら、この流れに巻き込まれて、放っておきやすいです。自分の住んでいる町や、よく会って交わる人も重要な環境だと言えます。孟母は経験を通してこれを悟って、良い環境を求めて引越したのです。
ところが、親の方もいつも最善を尽くしてしてはいても、勉強のために引越すなど、周りの環境を変えることはやさしくはないでしょう。ところで、私はこの問題についても、いつも悩んで努力しています。マンミンの子どもの近くにある環境の一つが、まさに教会です。子どもたちが信仰生活を熱心にしながら、勉強もよくできる環境を作るためにいつも努力しています。休みごとに英語と数学の教室を開くことも、一生懸命に勉強する雰囲気を作って助けるためです。
聖徒の皆さんがみことばの武装に励んで、祈る熱い姿を見せることも、子どもに良い環境を作ってあげることです。会社で認められて、ほめられる人になることも、子どもにとって動機づけになって、良い刺激になります。勉強を一生懸命にする子どもを励まして、そのために祈るなら、これもまた、大きい力になるはずです。

愛するマンミンの聖徒の皆さん、ひょっとして今までのメッセージを聞いて「私は家庭も、学校などの周りの環境も、勉強するに良い環境とはかけ離れているのに、どうしたらいいのか?」こう思う人がいるでしょうか? もちろん、環境がよければ良いのですが、それは、勉強がよくできるための絶対的な条件ではありません。これをよく理解しますように。また、このようにいろいろと良い環境を全部整えて勉強する人は、めったにいないでしょう。自分の意志と違って、家庭の暮らし向きが良くないこともあるし、信仰生活をしていない両親と一緒に暮らしている人もいます。
それでは、こんな劣悪な環境を変えにくい場合、どうしたらよいでしょうか? 環境にこだわらない皆さんになればよいのです。つまり、皆さんが環境を支配してしまえば、いくらでも勉強がよくできます。皆さんもつらい環境を乗り越えて、一生懸命に勉強して成功した人の話をよく聞いたことがあるでしょう。神を信じる人は、環境を支配することにもっと有利です。どのようにでしょうか? 神によって強くされ、信仰で現実を支配すればよいのです。
これがどうやってできるのか、霊的な原理を簡単に説明すると、環境は肉の空間に属しています。霊は肉より次元が高いので、皆さんが信仰によって霊の空間に属すれば、肉の空間を支配して従えることができます。たとえば、肉の人はやかましくて落ち着かない場所では、勉強しにくいです。騒音がそのまま聞こえて、ごちゃごちゃしている周りの環境が目に全部入ってくるからです。もちろん、精神力である程度環境を制する人もいますが、意志の強い人でなくては難しいです。しかし、御霊の人はこんな環境が少しも邪魔になりません。
私はこれと関係ある不思議な体験をたくさんしました。前に、祈りに専念するところを探して、あちこち移っていた時がありました。カンウォンドやチョチウォンなどにいた時は、泊まっていた家の後ろや両側に汽車の線路があったりしました。一日にも数回、汽車が行き来しました。ところが、一日中そこにいても、その音が私の耳には聞こえませんでした。聖書を読んで祈るのに、すべての心を注いだからです。
皆さんも勉強してみたら、自分でどうすることもできない、落ち着かない環境ですることもあります。たとえば、アルバイトや実技の勉強などを学科と一緒にする人は、勉強時間が絶対的に足りません。ですから、休み時間や車に乗っている時間などのこま切れの時間を活用して勉強しなければなりません。
霊によって肉を支配する人は、このようにいつ、どこで勉強しても、周りの環境を遮断して集中できます。見て聞く感覚や神経を思ったとおりにコントロールできます。体力が弱くて勉強が長くできない子どもも、霊によって弱い器官を支配して、勉強時間を延ばすこともできます。毎瞬、最善を尽くして神に頼れば、神は強くしてくださいます。「神に頼る」とは、みことばを守り行なうために努力しながら、神によって強くされるようにと求めることです。このように努力していけば、聖霊に満たされるようになり、神によって強くされ、肉の環境をいくらでも支配することができます。また、御霊によって霊を生むほど、つまり、皆さんの心を御霊に属する心に変えた分、持続的に霊の空間が活用できます。そうすると、やかましい空間のような物理的な環境だけでなく、情緒的な環境も支配できます。
たとえば、両親がしょちゅうけんかしているとしましょう。または、働いているのでいつも忙しくて、自分にはあまり気を遣ってくれません。経済的に余裕がなくて、勉強に必要な物を買うことも、塾に行くことも難しいです。このような環境に支配されれば、勉強する気になりません。「うちの親は、うちは何でこうなの? 勉強して何になるんだ?」 こんな否定的な思いばかりします。
しかし、どんな環境であっても、御霊に属する心になれば、環境が皆さんの思いを支配することはできません。御霊の心になれば、良い思いだけが浮かぶからです。「私のまことのお父様はどなただろう? 万物の主、父なる神様だろう。こんなに豊かで力ある天のお父様が私をこんなに愛してくださるのに…。」このように父なる神の愛で心をぎっしり満たせば、恨んだりつぶやいたりすることはありません。暮らしや両親を恨むのではなく、かえって両親のため、家庭のため祈ります。「お父さん、お母さんも精一杯やってる。どんなに大変だろうか。私が一生懸命に勉強して、力になって喜ばれなきゃ」と思います。
大学生の中には、暮らしに困っていて、学費や生活費のためにアルバイトをしながら勉強する人もいます。この場合も、「私はこのように早くから独立精神を養うことができたから、どれほど感謝なのか。かえって親を助けることができたから、私は器は本当に大きい。すみやかに御霊の歩みに入れるだろう。父なる神がこんな私をどんなにかわいく思われるだろうか。」このように信仰を持って肯定的な告白ができるのです。


[結論]

愛するマンミンの子どもとおとなの皆さん、世の人は人脈、富、力などのよい背景に頼ったり、それを誇ったりします。ところが、[詩篇20:7]に「ある者はいくさ車を誇り、ある者は馬を誇る。しかし、私たちは私たちの神、主の御名を誇ろう。」とあるように、主に頼って、主を誇る人には、私たちの神、主は背景になってくださいます。
次の時間には、これを実際に体験した証しをご紹介します。マンミンの子どもの皆さんも神によって強くされ、環境を支配して神の力を体験した証人になられますよう、主の御名によって祝福して祈ります。

 
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